特に雨の夕暮れ時、ヘッドライトを点けていても、本当に点いているのかと思うほど暗く感じることがあります。 HIDやLEDといった明るい光源が標準のクルマが増えてきましたが、まだまだハロゲンバルブ装着車にお乗りの方も多いでしょう。 雨の夕暮れ時はHIDやLEDであっても見にくいものですが、ハロゲンバルブはなおさらです。ヘッドライトが明るくなりませんかという相談は絶え間なく寄せられていて、お客様自身で社外品のHIDやLEDを装着されていることも珍しくありません。 光源をHIDやLEDにすると確かに視界は明るくなるのですが、問題があります。 平成27年9月1日以降、車検時のヘッドライト検査がロービームになり(平成10年9月1日以降製作車に限る)、社外のHIDやLEDは、車検対応と書かれていてもほとんど不合格。 … [Read more...] about 市販H4バルブの徹底比較 ~最高に明るいハロゲンバルブを求めて~
メンテナンス一般
経年車をすっきり綺麗に見せるためにできること
クルマの各パーツの経年劣化は避けられません。 蓄積した汚れや、劣化した部分はホンの少しだけれども、全体が古びて見えてしまいます。 アルミホイール内側にこびりついたブレーキダストの汚れは、そう簡単には落とせませんが、ドラッグストアなどで簡単に入手できる〇〇〇〇〇を使うと、ホイールの塗装を痛めることなく、右側の状態くらいまでは綺麗にすることができます。 スポークの隙間から見えるホイール内側が綺麗だと、ホイール全体が綺麗に見えるのはずなのですが… 残念ながら、この年代のスバルのアルミホイールセンターキャップは、塗装の劣化が著しく、茶色く変色した素地が表面に現れて、全体が古く見えてしまいます。 センターキャップは簡単にホイールから離脱できますので、再塗装してみましょう。 鈑金職人さんから譲り受 … [Read more...] about 経年車をすっきり綺麗に見せるためにできること
長期無交換のクーラントを冷やすとどうなる?~交換時期超えのスーパーLLCで実験~
現在、多くの入庫車両にスーパーロングライフクーラント(以下、スーパーLLC)が、エンジン冷却水として使われています。 以前のロングライフクーラント(以下LLC)と同様、主成分はエチレングリコールという多価アルコールです(エチレングリコールは水酸基が分子中に2つなので二価アルコール)。 旧来のLLCは、2年毎の交換が必要でしたが、スーパーLLCは、添加剤(防錆剤、消泡剤、その他)の技術開発が進み、初回交換は、7年もしくは16万キロや、11年もしくは20万キロ(いずれも早く到達した方)といった非常に長い交換サイクルとなっています。 エチレングリコールは環境負荷の高い物質で、生体内で代謝されると有毒化します。第一に適正な廃液処理が必要ですが、交換サイクルを長くして環境負荷を低減する努力をメーカーが行った結果と言えるでしょう。 さて、鋳 … [Read more...] about 長期無交換のクーラントを冷やすとどうなる?~交換時期超えのスーパーLLCで実験~
錆びたワイパーブレードを新品同様にする方法
車齢が10年を超えるころから、特に屋外駐車車両のワイパーの『錆』や『色褪せ』が目立つようになります。 運転席前方の視界に入る場所ですし、写真のように赤錆まで劣化が進んでしまいますと、車全体がみすぼらしく見えてしまいますね。 車両の外に配置されているワイパーは次の3つの部品で構成されます。 ①ワイパーアーム ②ワイパーブレード ③ワイパーラバー 交換部品としてカー用品店やガソリンスタンドなどで販売されているのは、③のワイパーラバー(替えゴム)や、②のワイパーブレードと③のワイパーラバーが組み合わさったもの(これを一般的にワイパーブレードと呼びます。)です。 上の写真はワイパーブレード部の錆ですので、市販品と交換することで手軽に綺麗にできるでしょう。 しかし、次の写真のように、③のワイパーアーム部にまで錆が及 … [Read more...] about 錆びたワイパーブレードを新品同様にする方法
タッチアップペイントが格段に上手くなる方法(その2、ホワイトパール・シルバー編)
タッチアップペイントが格段に上手くなる方法(筆選びと筆運び)の続編です。 今回は、粒子顔料が入ったパールやシルバーメタリック塗装の具体的なタッチアップの方法をお伝えしようと思います。 手間(時間)を掛ければ、本当にわからなくなるほど綺麗に仕上げることが可能ですが、今回の作業は数分から10数分で目立たなくすることを目標にしています。 まずホワイトパールの補修例です。 フロントバンパーに飛び石でついてしまった小さな傷。 バンパーの素材(PP)が黒いので、塗色のホワイトパールと明確なコントラストが出てしまい、遠くからでも目立ちます。 小さな傷なので、大げさな鈑金塗装をするほどではないと、あなたは最初に市販のタッチアップペイントを購入されると思います。 カラーコードを調べて同一色を選んで、蓋に付属のブラ … [Read more...] about タッチアップペイントが格段に上手くなる方法(その2、ホワイトパール・シルバー編)
話題のアルミテープチューンは本当に効くの? ~100円ショップで揃う簡単な実験をしてみた~
小さなアルミテープをクルマに貼るだけで、空力特性が改善されて、ハンドリングや乗り心地によい効果が出るというチューニング。ご存じの方も多いでしょう。 話題急騰のきっかけは、天下のトヨタ自動車がメーカーラインオフの一部のクルマに標準装着したと発表したことでした。もちろん特許も申請されています。 トヨタ純正 テープ モールディング 4枚セット … [Read more...] about 話題のアルミテープチューンは本当に効くの? ~100円ショップで揃う簡単な実験をしてみた~
あっ、コネクタが壊れた。そんな時の対処法(住友電装コネクタハウジングの例)
メンテナンスのために電気コネクタを一時的に離脱する場合があります。 こちらは、走行16万キロ ダイハツ … [Read more...] about あっ、コネクタが壊れた。そんな時の対処法(住友電装コネクタハウジングの例)
重整備と体調管理 ~自動車整備士として日常気をつけていること~
自動車整備の現場は、とても体力が必要です。たぶん僕と同年齢の一般の方では1日と持たないくらいです。 冒頭の写真のクラッチディスクはRX-8のもの。 トランスミッションとエンジンの接合内部に備わる円盤を取り換えるには、マフラーやプロペラシャフト、そして、マツダのFRスポーツ車には、ミッションとデフを連結する重い鋼材、PPF(パワープラントフレーム)があり、それを一人の人力で支えて離脱します。 それから、重量のある大きなトランスミッションをエンジンから切り離して、ようやくクラッチ本体が現れます。 このような1台の重整備のため「翌日、筋肉痛で思うように体が動かない」という状態は絶対に回避しないといけません。 特に3月の繁忙期には、次々整備車両の入庫がありますし、連日スタッドレスタイヤからサマータイヤへの換装作業もあります。 … [Read more...] about 重整備と体調管理 ~自動車整備士として日常気をつけていること~
ドライブシャフトブーツが破れた場合の対処について ~車のよろず相談室10~
車検時など、保安基準に適合しないと指摘を受けることがあるドライブシャフトブーツの破れ。 一般に等速ジョイント(以下、CVジョイント)部に水や砂塵が浸入するの防止するため蛇腹式のブーツでおおわれています。 近年は樹脂製のブーツが主流になり、以前と比較して耐久性が格段に向上しました。しかし、上の写真のように経年や走行過多による劣化で、破れてしまうことが少なくありません。周囲にはブーツ内に封入されていた二硫化モリブデン入りの濃緑色のグリースが飛散しています。 今回は、そのドライブシャフトブーツが破れたときの対処法についてご相談をいただきました。 たけし様 いつも興味深く拝見しております。 今回ドライブシャフトブーツの破れ修理について相談させてください。 当方でお世話になっている整備工場では分割式を勧め … [Read more...] about ドライブシャフトブーツが破れた場合の対処について ~車のよろず相談室10~
輸入車用ホースクランプの憂鬱 ~CAILLAU(カイルー)社製ホースバンド~
フィアット、アルファロメオ、BMWのラジエーターホースで見かける写真のようなホースASSY。 ラジエーター側は樹脂のクイックコネクターになっていて組み立ては非常に簡単。但し、ラジエーター交換等で一度このコネクタを離脱すると、内部のラバーリングが経年で柔軟性が劣り、新しく用意したラジエーターとの密閉性に問題が出ることがあります。ですから、このようにホースASSYを新調するのが安全だと考えています。 一方、この新品ホースのエンジン側は、クイックコネクターではなく、ホースクランプで締め込む構造です。 同時に取り寄せたホースクランプは、このような結束バンドを金属にしたようなものでした。一度締め込むと緩めることができない構造です。 このホースクランプは、ラジエーター側のクイックコネク … [Read more...] about 輸入車用ホースクランプの憂鬱 ~CAILLAU(カイルー)社製ホースバンド~
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