24ヶ月点検整備でお預かりしたホンダN‐WGNは、約2年前に中古車としてご購入された頃からエンジン警告灯(及び横滑り防止機構警告灯が仕組み上、同時点灯します)が点灯し、今回の継続検査には通過しない状態です。 融雪剤散布地域で使用されていた痕跡があり、エンジンオイルの交換管理もあまり良くないということを伺いました。中古車両としてはお客様のご使用用途的に十分なコストパフォーマンスとのことで、車検通過と費用に見合う状態の改善をご所望でした。 お買い求め直後にホンダ正規ディーラで警告灯点灯の診断をお受けになられたそうで、エンジン内部の回転軸の位相ズレ、すなわちバルブタイミングの異常を検出し、複数個所の原因が考えられると伝えられたとのこと。 その診断の際に一旦消去されていた警告灯は、ディーラの敷地を出て次の信号停止時にはもう再点灯してい … [Read more...] about カムシャフト回転位相ズレの憂鬱(DBA-JH1 ホンダ N-WGN)
国産車
危険! エンジンルームからシューっと音が…(スズキ アルト DBA-HA24S 定期点検にて)
車検(継続検査)でお預かりしたスズキ アルト。 この型式のアルトも車齢が進み、こちらの車体は18回目の定期点検です。 より入念に点検を行う時期に差し掛かりました。 平成17年式 DBA-HA24S K6A 4AT 走行距離 … [Read more...] about 危険! エンジンルームからシューっと音が…(スズキ アルト DBA-HA24S 定期点検にて)
多発事例?シフトレバーがスカスカになって走行不能に(DBA-L175S ダイハツ ムーヴ)
ダイハツの特定の車種でシフト操作が突然不能になる事例があります。 シフトレバーとトランスミッションを繋ぐワイヤーケーブルのシフトレバー側接続部の樹脂が劣化粉砕して物理的な接続が絶たれてしまうというものです。 平成19年式 DBA-L175S KF-VE 4AT 走行距離 160,000km 以前、当方で経験した事例は、遠方のお客様のご自宅駐車場でのシフト操作不能(走行距離は9万キロ程度)でした。 お近くの修理工場でワイヤー交換の処置を受けるも、複雑なワイヤーケーブルの取り回しが不適切で、シフト操作が円滑にできなくなり、最終的に僕が手直ししたというものでした。 シフトレバー操作感の回復(DBA-L175S ダイハツ ムーヴ 4AT … [Read more...] about 多発事例?シフトレバーがスカスカになって走行不能に(DBA-L175S ダイハツ ムーヴ)
数年越しのエアコン不調原因究明(スバル サンバー TV2 クーリングファンモーター作動不良)
エアコンがあまり効かないとご相談を受けたのは、ちょうど3年前です。 スバルの名車サンバーの自社生産が終了になって久しいのですが、現在も同車種はトラック、バン、ワゴンとも大変根強い人気なんだそうです。 ご相談のあった直前に中古で購入されたという状態の良さそうなサンバーは、走行距離5万キロ台ととても少なく、第一印象ではエアコン不調とは無縁のように思いました。 平成22年式 EBD-TV2 EN07 5MT 走行距離 … [Read more...] about 数年越しのエアコン不調原因究明(スバル サンバー TV2 クーリングファンモーター作動不良)
魅惑の軽MT ダイハツ ミラ のクラッチ交換を終えて国産車の設計思想再考
手は油まみれ、腕は擦り傷だらけ、重ねて長時間の辛い姿勢になる自動車整備作業において、快適な「整備性」はとても重要な要素。 整備作業に日々従事する我々整備士に対して、エンジニアの親切や気遣いが感じられる嬉しい瞬間です。 メインで国産車ばかりを触っていると、辛いながら特に滞りなく目的の作業が進み、いかにもそれが当たり前に感じがちですが、輸入車、とりわけイタリア車に向き合う場合、作業の困難さに切歯扼腕することの多さといったらなく、国産車の配置構造は非常に高度な技術で、エンジニアの努力であり、エンジニア同士の譲り合いの大成なんだなと実感するのです。 さて、クラッチ異音でお預かりしたダイハツ … [Read more...] about 魅惑の軽MT ダイハツ ミラ のクラッチ交換を終えて国産車の設計思想再考
ウインチを頑丈にインストールするためにやったこと(ジムニーシエラ ABA-JB43W)
僕の得手勝手な性格を見抜かれてか、オーナー様にうまく唆されてジムニーシエラのリフトアップキット(3インチ)を組んだのは、もう4年も前のことです。 10センチほどボディーが上がった外観は、天下を睥睨(へいげい)する居丈高なスタイルに仕上がりました。 リフトアップの光と影 その2(スズキ ジムニーシエラ … [Read more...] about ウインチを頑丈にインストールするためにやったこと(ジムニーシエラ ABA-JB43W)
スズキ ラパンターボ CVT仕様のサーモスタット交換に苦労する(CBA-HE22S K6A+CVT クーラント漏れ修理にて)
冬場はラジエーターからのクーラント漏れ事例が多発します。 夏季も冬季もクーラント温度は90℃付近まで上昇しますから、温度差が大きくなる冬はラジエーターのタンク接合部に、よりストレスを与えるからです。 平成21年式 CBA-HE22S K6Aターボ CVT 4WD 走行距離 … [Read more...] about スズキ ラパンターボ CVT仕様のサーモスタット交換に苦労する(CBA-HE22S K6A+CVT クーラント漏れ修理にて)
ここまでデキる!軽自動車の乗り心地改善 ~スズキ ラパン HE22S サスペンションプラス製 特注スプリングのインストール~
車齢13年 2回目のショックアブソーバ交換を控えたラパンは走行距離が13万キロを超えました。 平成21年式 CBA-HE22S K6Aターボ CVT 4WD 走行距離 132,000km 走行距離約9万キロでほんの少し発生し始めたエンジンオイルのにじみは、話題の添加剤 丸山モリブデン関西地区限定仕様 GX200の不思議な作用で全く気にならなくなり、多走行の軽自動車にありがちなオイル消費もありません。 10万キロを超えた今、エンジンの調子が最高潮ではないかと思います。 さて、こちらのラパンは約6年前、走行距離6万キロ時に足回りのリフレッシュを行いました。 クルマのキャラクターとショックアブソーバ 2(スズキ ラパン CBA-HE22S, … [Read more...] about ここまでデキる!軽自動車の乗り心地改善 ~スズキ ラパン HE22S サスペンションプラス製 特注スプリングのインストール~
クルマの本当の調子は10万キロから ~ダイハツ ムーヴ 冷却系統リフレッシュ DBA-L175S~
かつてはクルマの乗り換えの目安とされていた10万キロ。 部品の加工精度や材質の性能向上で、その目安は現代のクルマには当てはまりません。 主にユーザーが管理するエンジンオイル交換が重要なのですが、新車から適切なメンテナンスをされていると、10万キロを超えてから本当の調子よさを感じることが少なくありません。 おすすめのMOTULエンジンオイルは、非常にバランスの取れた安定の品質です。 加えて、5年前から取り扱いを始めた画期的なエンジンオイル添加剤『丸山モリブデン』の継続注入でさらにエンジンの調子が整います。 【無料講座】幻の添加剤『丸山モリブデン』の効き目が凄いワケ もしあなたの愛車が丁寧にメンテナンスされているなら、10万キロまでに乗り換えるのはとてももったいないと思います。 もちろん諸条件ありますから全 … [Read more...] about クルマの本当の調子は10万キロから ~ダイハツ ムーヴ 冷却系統リフレッシュ DBA-L175S~
リジットアクスル特有の車軸構造と圧入部品の除去(ABA-JB43W ジムニーシエラ リアアクスルシャフトベアリング交換)
今やクルマのサスペンションは独立懸架式が主流になっていますが、例えば、スズキやダイハツの軽貨物のリアサスペンションは昔ながらのリンク式リジッドアクスルです。 部品点数が少なくシンプルで頑丈ですから、コストに厳しい車両にはまだまだ主流の構造なのかもしれません。 そして、今回作業した本格クロスカントリーの JB43W … [Read more...] about リジットアクスル特有の車軸構造と圧入部品の除去(ABA-JB43W ジムニーシエラ リアアクスルシャフトベアリング交換)
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