『普通の運転者』は、 サイドウォールが硬く、接地面のゴムが柔らかいタイヤを「ハイグリップタイヤ」とか「スポーツタイヤ」と称し、制動距離が短く、カーブでのタイヤのよじれが少なく、グリップ力が保たれるので、安全なように感じます。 サイドウォールが柔らかく、グリップ力が低いタイヤを、「いままでスキール音がなく曲がれていたカーブが、このタイヤに履き替えてから鳴くようになって不安だ。」とか、「レーンチェンジの際にタイヤがよじれる感じがして不安定に感じる。以前の硬いタイヤの方が安定して走れる。」と言います。 一方、『一流の運転者』は、 タイヤの持つ性能を十分引き出す運転をしますので、適度なサイドウォールのたわみ、グリップ完全破綻前の緩やかな滑り出しなど、運転者に限界までの余裕を的確に情報として伝えるタイヤこそ、良質タイヤの条件と考え … [Read more...] about 良いタイヤの条件とは? ~超一流のタイヤ選び~
ホントの話
街の風景(日常の車検・点検整備)
先週、車検、点検、整備等でお預かりした国産車は以下の通り。 トヨタ プラッツ 平成13年式 NCP13 走行距離 79,000km スバル インプレッサ 平成14年式 GH-GDB 走行距離 89,000km 日産 マーチ 平成19年式 DBA-AK12 走行距離 20,000km ダイハツ ミラ 平成22年式 DBA-L275S 走行距離 58,000km 同時期にお預かりしていたイタリアやフランスの自動車は異国情緒たっぷりで魅力的です。そして、故障の少ない国産車は立派な日本の文化であり・日本の街の風景でしょう。 … [Read more...] about 街の風景(日常の車検・点検整備)
何がカスタマーファーストなのか? Part2 ~姿を消しつつあるマニュアルミッション~
世界で一番オートマチックトランスミッション(以下、オートマ)の普及率が高いのは、日本だそうです。一方、欧州では全く正反対でマニュアルトランスミッション(以下、マニュアル)が主流です。 現在、無段変速機(CVT)や、それに付随するきめ細かい電子制御などの技術向上で、燃費、耐久性とも、マニュアル以上の性能になったオートマですが、普及が急速に進みはじめた1980年代後半は、運転操作が簡便になる以外にほとんど利点はなかったように思います(価格、燃費、車両重量、信頼性など)。多くの消費者は当時、オートマの欠点をかなりの程度認識していたはずです。 そして気がつけば、もう新車で探すのが困難になるほど特殊扱いのマニュアル。場合によってはそれを求めたり、所有する人まで特殊扱いでしょう。 さて、自動車は「自動」といっても、基本的には運転者がオペレ … [Read more...] about 何がカスタマーファーストなのか? Part2 ~姿を消しつつあるマニュアルミッション~
何がカスタマーファーストか?
過日、国土交通省通達による整備主任者の技術研修でアイドリングストップ(&スタート)システムの新技術について受講しました。 激化する燃費競争。 ガソリンエンジン車の燃料消費を少しでも抑制しようと、無用なアイドリングを停止する機構が各社様々な方式で開発、製品化されています。そもそも、アイドリングという低回転でエンジンを回す理由は、ガソリンエンジンの起動トルクが非常に弱いからです。 アイドリングを止めるのは簡単。 難しいのは再始動です。エンジンが停止した状態の信号待ちや右折待ちから自動車が発進する際、アイドリング状態だからこそ成立していたエンジンの俊敏な応答性が、エンジン再始動に求められるからです。従来の緩慢なエンジン始動では到底間に合いません。 さらに、アイドリングを止めるとエンジンが回転して機能していたものが止まったり、不足 … [Read more...] about 何がカスタマーファーストか?
ナルディ クラシック(NARDI CLASSIC SMOOTH LEATHER)
僕:「やっぱりナルディですか(笑)」 ステアリングホイール交換依頼のお客様から差し出されたのはナルディクラシックでした。 お客様:「どうも長時間の運転にノーマルのハンドルは疲れるんですよね。」 ラリーやダートトライアルの会場に集まる競技車両の8割、いや9割の装着率があるんじゃないかというくらいほとんどの車両に装着されるナルディクラシック。こちらのお客様、JAF公認競技のご経験がおありで、やはり選択はナルディクラシックでした。 全周均一な太さ、楕円の断面形状、指掛かりに絶妙な節度を与える裏面の凹凸。 僕はいろいろな車のステアリングを握りますが、ナルディクラシックに勝る使用感のステアリングホイールに出会ったことがありません。 ラリーやダートトライアルは、市販車ベースの車両で戦います。走行ステージは曲がりのきついカーブが連続し … [Read more...] about ナルディ クラシック(NARDI CLASSIC SMOOTH LEATHER)
ユーザー車検のススメ(その3)
前回記事『ユーザー車検のススメ(その2)』の続きです。 車齢が3年程度の国産車ならともかく、一度もお世話をしたことがない、車齢が10年近く、またはそれ以上の国産車や輸入車を 「このクルマの車検っていくらかかる?」 というお問い合わせが、僕は一番難しく思います。今までのメンテナンス暦のわからない車を点検し、その歴史を把握するのには時間が掛かります(点検整備記録簿は頼りになりません)。さらに、不適切な修理が施されている場合などは、適切な状態にするために多大な時間と労力が掛かる場合が少なくありません。 車検に際して、 「僕のクルマの自賠責保険料と重量税はいくらですか?」や 「初めて診てもらうクルマなんだけど、一通り点検してもらうにはどれくらいの費用と時間がかかりますか?また、いけない部分があったとして、整備してもらうとした … [Read more...] about ユーザー車検のススメ(その3)
ユーザー車検のススメ(その2)
前回記事『ユーザー車検のススメ(その1)』の続きです。 では、ここで改めて、自動車整備業者に車検を依頼した場合にかかる主な費用の内訳を見てみましょう。 ①法定24ヶ月点検料 ②整備代(油脂類、部品代、及びそれぞれの交換技術料) ③継続検査代行手数料 ④諸費用(自賠責保険料、重量税、印紙代) レガシィのオーナー様はご自身で継続検査をされましたので③の継続検査代行手数料を節約したということになります。また、ユーザー車検をすると、諸費用をご自身で各窓口に直接支払いますので、車検をするのにどのような費用が必要か「実感」できます。 そして車検総費用のほとんどが諸費用(保険会社と国の利益)、部品代(部品商の利益)であり、自動車整備業者の利益である技術料は総費用の一部でしかないということも浮かんでくると思います。 自動車整備業者が … [Read more...] about ユーザー車検のススメ(その2)
ユーザー車検のススメ(その1)
レガシィの点検整備の作業依頼を承りました。ユーザー車検をしてきたので、24ヶ月点検とその他必要な整備をして欲しいとのことです。 平成14年式 TA-BH5 … [Read more...] about ユーザー車検のススメ(その1)
某アジアンタイヤ
某アジアンタイヤをお客様のご要望で装着しまして、約1年間走行されました。 走行距離は1万キロ程度です。フロントタイヤはご覧の通り肩が完全に磨耗しています。 リアタイヤはフロントほどではありませんがこのような状態です。 尚、ホイールアライメントに大きな狂いはありません。また、無理のある運転をされるお客様ではありません。 こちらは一例で、過去に同様のタイヤを装着、3000キロでスリップサインに到達したという別の例もありました。 いろいろな銘柄でアジアンタイヤが大安売りされていますが、性能は国産と比較してまだまだという印象です。一時的に車検に合格するために使用するなら問題ないと思いますが、継続的な使用をお考えの場合は多少値段は張っても是非国産をチョイスしていただきたいなと思います。 《関 … [Read more...] about 某アジアンタイヤ
車検ってホントは何か知ってますか?(その3)
前回『車検ってホントは何か知ってますか?(その2)』の続きです。 とにかく安い「ユーザー車検」。自分で隅々までメンテナンスできる方には、この選択肢以外はないとおもいます。しかし、ユーザー車検代行は基本的に整備しません。安いからと飛びつくのは注意が必要です。 一方、透明性が高い上に整備の内容をチョイスできるリーズナブルな車検「クイック車検」。車検後に提示される、おススメ整備メニューを後日お願いすると、工賃+部品代が、整備箇所ごとに加算されるので意外と高額になることもあります。 メカの知識が十分でないと、各おススメ整備の重要度がうまく把握できず、体感予兆がないまま放っておいて後々大変な状態になることも予想できますね。 さて、僕の車検はというと、いわゆる昔ながらの「おまかせ車検」です。 お車の整備履歴、お客様のご予算、お客様のご使用 … [Read more...] about 車検ってホントは何か知ってますか?(その3)
読者様からのお便り