カーケア用品としては珍しい、ロイヤルワラント(王室御用達)の認定を受ける英国オートグリム。世界的に有名なのは「スーパーレジンポリッシュ」というシリコン系の液体カーワックスです。主成分はシリコンですが、施工性(ムラになりにくく、炎天下でも拭き取りが容易)のよさで、プロから一般ユーザーまで、世界中に愛用者が多いと聞きます。
商品毎に異なる香料を使用しているのも、オートグリムの際立った特徴の一つでしょう。
オートグリムには外装樹脂パーツ専用のケミカル商品があり、それが今回ご紹介する「バンパー・トリム用クリーナ(BUMPER & TRIM GEL)」です。
フロントワイパー下のカウルトップパネルやドアミラーベースなど、黒色素地の樹脂は直射日光を浴びて、経年でいつの間にか白っぽく褪色します。
劣化の進行は樹脂の素材にもよりますが、表面がザラザラに荒れてしまう前に保護するケアが大切です。
透明なシリコンオイルそのものといった液状ですが、延びがよくて少量で広範囲を施工できます。素地の風合いを損わない自然な仕上がりが魅力です。施工後に表面がベトベトしないサラッとした仕上がりですので、素地のドアノブなどに塗るのもいいでしょう。
長持ちを謳う商品とは違い、1か月に一度程度の施工は必要ですが、愛車のお手入れが楽しくなります。
こちらは、フィアット141パンダのキャンバストップです。ビニールレザー、サイドレールの艶が蘇ります。
高温に晒されるエンジンルームの樹脂、ゴム部品にも施工できます。
そして、こちらは素地バンパーの施工例。素地の面積が広いので白っぽい劣化が目立ってきますが、バンパートリムゲルの施工で新車のような色艶が蘇ります。
ケミカル製品全般に言えることですが、ワックス、オイルなど、同様の商品の主成分に大きな差異はありません。素材をどのように加工し、工夫して製品にするかが一番大切で、安いからと単に原料のシリコンオイルを塗っても、バンパートリムジェルの風合いにはならないのです。