カテゴリ: ランチア

非純正パーツ選びは慎重に(その2、ランチア イプシロン ZLA843 クラッチ切れ不良)

前回のクラッチ機構オーバーホールは5年前、走行距離110,000km時でした。

非純正パーツ選びは慎重に(ランチア イプシロン クラッチ交換 ZLA843

クラッチ修理でお渡し直後、心配していた非純正メーカー違いの油圧部品に油圧抜けが発生し、大変ご迷惑をおかけした記憶が蘇ります。非純正であっても純正部品とサプライヤを同じにすることが無難との結論でした。


さて、あれから約45,000km走行され、クラッチペダルをいっぱいまで踏み込んでも完全に動力が切れず、ギアシフトが入りにくくなったとお預かりしまた。

平成16年式 ランチア イプシロン ZLA843 左ハンドル 5MT 走行距離 155,000km

前回トラブルのあった油圧部品は、旧パーツを再組付けして現在までお使いいただいてましたので、比較的アプローチの容易な油圧シリンダーを新調しました。

しかし、クラッチのフィーリングに改善は見られず、クラッチ本体の不良(ダイヤフラムスプリングの摩耗)の可能性が高くなりました。

↓クラッチフルードの品質や定期交換は大切です。

5年前に組み付けたイプシロンのクラッチはValeo製の非純正。ちなみに純正部品もValeo製です。外観は純正品番のレーザー刻印の有無以外に違いは見られず、安心して組み付けましたがどんな状態になっているのでしょう。

トランスミッションを離脱するとエンジンは右側マウント1箇所でのみ保持されますので、傾斜を防ぐためにエンジンハンガーを設置します。

今回は確実な作業のためにフックを製作しました。

下面に平らな部分がないトランスミッションを安定させるために積木でアタッチメントを工作。

現れたクラッチディスクを見ると、ダイヤフラムスプリング先端の多くが無くなっていました。これでクラッチが切れていたのが不思議なくらいです。

スプリングの先端は折損ではなく摩耗でした。高温になって変色した痕跡があります。

今回は純正部品を組み付けましたが、スラストベアリングの大きさがエンジンと比較して小さい印象があります。

お渡し後のクラッチフィールはいかがでしたでしょうか。僕は、前回のオーバーホール時より繋がりに節度があるように感じました。

↓社外品は各社販売されています。