カテゴリ: ダイハツ

ライトウエイトの走り極まる(ダイハツ エッセ DBA-L235S 乗り心地改善 ショックアブソーバ交換)

「昔のクルマは愉しかった」

そんな懐古の想いを抱く第一の理由は、自動車がとても小さく軽かったからでしょう。エンジンに力がなくても軽々と加速し、大型のブレーキ装置がなくてもしっかりと減速。そして、ハンドルもパワーアシスト無しで楽々操作。

「軽量」は、自動車にとって最大のアドバンテージです。


手の内に全ての操作が収まる掌握感が、安心と快楽を与えるのだと思います。現代の自動車は、様々な理由で大きく重くなりました。大きく重い動く物体を制御するのは大変ですから、運転者と接地路面の間には複雑な装置がいくつも介在し、愉しみと感じた部分の多くを奪ってしまったのかもしれません。そこで、今日、ショックアブソーバ交換でお預かりしたダイハツのエッセです。

拡大傾向の軽自動車が多い中、僕がいちばん軽らしいなと思うサイズです。特に横から見た台形のシルエットに可愛さが溢れていますね。過給器のない小さな660ccエンジンは、車体を軽々と加速させます。そして、小さなソリッドディスクのブレーキ装置で意のままに減速をコントロール。

今回の整備のメイン、窒素ガスが抜けきっていたショックアブソーバを一新すると『塊感』が増し、ハンドルの応答がより機敏になって、小さな車体がもっと小さく感じるようになりました。

アイドリング時に気になっていたエンジンの振動は、エンジンの重量を一番支える一箇所のマウントを交換するとほとんど気にならなくなり、アクセル操作に対する駆動力の応答も良くなったようです。

↓このボルトの取り外しのためバンパーは一旦離脱します。

日本固有の軽を、もっと軽自動車らしく。

諸外国製のオープンスポーツでなくても、ライトウエイトの極みと、その愉しさはすぐそばにあります。

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