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なぜ??車検後にラジエーターの亀裂(レガシィ ツーリングワゴン TA-BH5 EJ20ターボ)

「クルマは、買えても飼えないといけませんよね…」

平成14年式 TA-BH5 EJ20ターボ 5MT 走行距離 99,300km


「ちょっと変な例えかもしれませんけど、僕はクルマをペットみたいなものだと思ってます。」

とても印象的なオーナー様の言葉です。

車齢15年、約10万キロ。ターボ加給するエンジンが搭載されるハイパフォーマンスカーは、非常にデリケートです。車検の時期を含めて約1か月、お客様に一旦お返しするなどして各部馴染ませつつ、様子を見ながらメンテナンスを進めてきました。

《参考記事》
レガシィツーリングワゴン10万キロ目前の車検整備(TA-BH5 EJ20ターボ)
レガシィツーリングワゴン10万キロ目前の車検整備(その2、TA-BH5 EJ20ターボ、タイミングベルト交換編)

ところが、タイミングベルト交換を済ませて安定した調子を確認したのも束の間、わずか2週間後にラジエーターアッパータンクからクーラント漏れが始まりました。

アンダーパネルにも漏洩した緑色のクーラントが滴っていました。

なぜ??車検をしたばかりなのに…

一般的にはそうかもしれません。しかし消耗パーツ以外の部品の寿命は予測がとても難しく、30万キロほど走行しても耐久するラジエーターがある傍ら、10万キロ未満で漏洩が始まるラジエーターもありますから、日常の使用者様の点検が欠かせないのです。

《参考記事》
BMWに見る合理性と脆弱性(BMW E46 318iツーリング クーラント漏れ)
三猿のソフィア ~BMW E46 318iツーリング ラジエーター修理~
17年 26万キロ耐久したラジエーター(トヨタ クラウン E-JZS151)

今回はオーナー様の早期発見で大事に至らずホッと胸を撫でおろしました。

魅力的な自動車であっても維持管理の難しさで所有を断念される方もいらっしゃいますが、適切な整備と日常の点検の継続が自動車と長く付き合う一番の秘訣だと思います。

この度は、オーナー様の寛大なご理解に心より感謝申し上げます。

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ITS