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エンジン不調のスバルR2(CBA-RC1 EN07 エンジン警告灯点灯)

連日の猛暑で電装系のトラブルが多発しています。

その1台、前日まで全く快調だったのが、突然のエンジントラブルになったと連絡が入りました。

スバル R2 平成16年式 CBA-RC1 EN07 CVT 走行距離86,000km


外出先でエンジン警告灯が点灯し、不調になりつつも自宅まで自走されたとのこと。すぐにお預かりの準備ができませんでしたので、一旦エンジンを冷ましてから再始動した時の状態をお知らせいただくことにしました。

エンジン冷却後もエンジン不調は続いたままで、自走によるご来店は困難ということでレッカー搬送。

到着した時も変わらぬ不調で、エンジン警告灯は点灯したまま。加速が極端に劣る状態は、エンジン、変速機ともセーフモードで動作しているからでしょう。

G-Scanによる診断結果は、現在進行のISCバルブの短絡でした。

アイドリング回転を制御するISCバルブ。4つのコイルが備わるステッピングモーター式のISCバルブの内部短絡による故障モードは、過電流でエンジンECUの出力段のICを破壊していることがあります。

今回は内部短絡と同時にセーフモードに移行していますから、設定されたセーフモードがエンジンECUを保護していることに期待します。

単体点検では、4つのうち1つのコイルが短絡していました(計測値1~2オーム、正常値は約30オーム)。

新品ISCバルブは他メーカーと比較して1/3程度の安価なものでした。

新品交換後は、幸いにも快調にエンジン動作し、高額なECU交換を回避できて良かったと思います。

そして、追加でご用命いただきましたヘッドライトの黄ばみ除去とエアコン添加剤注入。

まずは、ヘッドライトの処置から。

車齢15年、定期的に軽く磨いてはいましたが、紫外線による黄ばみは短期間で進行します。

小型のダブルアクションで、黄ばんだ層を除去。

切削力に優れたコンパウンドとタオルバフで一気に艶を出します。

最後にタクティのヘッドライトコーティングを塗布し、この夏は黄ばみを防いでくれると思います。

次に、体感効果がとても高いと評判のパワーエアコンプラス。内容は詳らかにされていませんが、フッ素樹脂系の潤滑剤と思います。

今年も猛暑が続きます。コンプレッサー負荷の低減と渋滞時のエアコンの効きに改善が見られればいいですね。

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