クーラント漏れ。
特に季節の変わり目は、クルマのトラブルが多発します。
ダイハツ エッセのお客様が、エンジンオイル交換でご来店の際、ボンネット内にわずかにクーラント臭を感じました。臭いの元は、ラジエーターアッパータンクのエンジン側、長さ5センチほどの横一文字に入る白い産毛のような線状痕でした。
平成19年式 DBA-L235S KF-VE 4AT 走行距離 100,000km
前世代EFエンジンを搭載していたダイハツ軽自動車では、そう多く感じなかったラジエーターのトラブルは、次世代KFエンジンに代わってからは明らかに頻度が高くなっています。
ラジエーターファンモーターやウォーターポンプの変更や延長保証など、エンジン冷却系保守にとても神経を使う年代の軽自動車です。
エッセオーナー様:「ラジエーターは、全然大丈夫ですよ。」
僕が上記の理由から、クーラントの量や異臭に特に気を付けてくださいね。と申し伝えていました。
たけし:「多分、ここ危ないです。今はほとんどわからないクーラント漏れですが、十分注意してくださいね。」
とお帰りになった数日後、
「言ってた矢先にラジエーター上部から液漏れです。」
と、激しくクーラント漏れする様子の冒頭写真と共に連絡が入りました。
もう少し緩やかに症状が進行するかと思っていましたが、想像以上にラジエーターの亀裂は唐突だったようです。
フロントバンパーや左側ヘッドライトなどを取り外して露になったラジエーターです。
クーラーコンデンサーの配管を離脱せずにラジエーターだけを取り外すスペースは、ギリギリ確保されていました。
取り出したラジエーターを観察すると、先日見たわずかな白い線は大きく横に広がり、明らかな亀裂になっていました。