特に国産自動車の品質は近年目覚ましく向上しました。10年10万キロが耐用の限界といわれていた時代がありましたが、現代の自動車はそれぞれ2倍ほど(場合によってはそれ以上)の耐用年数・耐用距離という印象があります。 適切な時期に油脂類や消耗品を交換することが大切ですが、自動車の各部機構を設計通りに稼働させるためには、基本的に純正部品を使用し、そして、機械の負担を少なくする油脂類の選定がとても重要になります。 直近5か月間に、ご来店いただきました10万キロ以上を愛車と共にお過ごしの例です。記録を残していたものだけで44台になりました。 中には20万キロを過ぎて、30万キロ走行が見えてくるお車もあります。 僕がお手伝いできることはほんの少しですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。 … [Read more...] about 10年10万キロを越えて愛車と共に
メンテナンス一般
なぜホイールバランスだけで振動が解消しないのか?(RFVとユニフォーミティ)
新車装着のメーカー純正タイヤホイールが原因で振動を発生することはほとんどありません。 多くの場合、アフターマーケットでその現象が問題になっています。 ホイールバランス(重量バランス)を何度調整しても、高速走行時の振動が解消しない経験はありませんか?そのほとんどがタイヤやホイールに原因があるといわれています。 平成30年式 DA17V … [Read more...] about なぜホイールバランスだけで振動が解消しないのか?(RFVとユニフォーミティ)
作業環境と労働安全衛生を考える ~鈑金塗装併設から4か月を経て~
約5キロほど離れた鈑金塗装の事業所が諸事情で閉鎖となり、40年以上の長きに渡り作業に従事してこられた古手の職人と一緒に仕事を開始して4か月が経過しました。 少しずつ作業場の体裁を整え、一番奥の二柱リフト近辺で一連の作業ができるようになりました。 僕が行う自動車整備の作業も種々危険を伴うのですが、鈑金塗装の分野は使用する材料や機器が大きく異なり、現状の把握から問題を抽出し、その対策を考えました。 まず第一に粉塵です。間もなく花粉症の季節で、アレルギー症状が酷くならないためにも早期の対策が必要でした。 「鈑金パテ」と称する、鈑金作業終了後に表面の微妙な凹凸を平滑するための2液硬化型のポリエステルは、カーボンファイバーや熱伝導のためのアルミ顔料が配合され、硬化反応後に行う研削作業でそれらの微粒粉が発生します。 … [Read more...] about 作業環境と労働安全衛生を考える ~鈑金塗装併設から4か月を経て~
自動車用シートへのこだわり(その2) ~レカロで正しいドライビングポジションと腰痛対策~
前回記事『自動車用シートへのこだわり ~レカロで正しいドライビングポジションと腰痛対策~』の続きです。 新車から継続して拝見している初代ヴィッツ。 乗り心地の悪化と腰痛対策のご相談をお受けして、発注していたレカロがようやく手元に届きました。 平成15年式 UA-SCP10 1SZ-FE 5MT 走行距離 … [Read more...] about 自動車用シートへのこだわり(その2) ~レカロで正しいドライビングポジションと腰痛対策~
スタッドレスタイヤを夏に使うとどうなる?
朝の気温が5℃を下回る師走に入り、スタッドレスタイヤへの換装作業が頻繁になってきました。 急な積雪時、タイヤチェーンなど滑り止め具着脱の煩わしさから解放されるスタッドレスタイヤ。 摩耗も、経年変化も一般の方に認知されているよりずっと早く訪れることに注意が必要です。 日光や水分を避ける環境に保管されたスタッドレスタイヤでも、概ね3年で新品当初の雪道での「効き」は低下し始めます。4シーズン目に入ったものを履き続けるのはお勧めしません。 雪が降らないからと、スタッドレスタイヤに換装する時期を遅らせたり、あるシーズンは交換しなかったりというユーザーがいらっしゃいますが、十分な性能を使わないまま経年劣化させることになりますから、間違った節約思考と言えるでしょう。 さて、ウエアインジケータ(スリップサイン) … [Read more...] about スタッドレスタイヤを夏に使うとどうなる?
自動車用シートへのこだわり ~レカロで正しいドライビングポジションと腰痛対策~
新車から継続して拝見している初代ヴィッツにお乗りのお客様から、 『以前は感じなかった腰痛が1時間未満の短時間運転で現れるようになって、自分の体の不調と思っていた。ところが、助手席に座ると運転席とのあまりの乗り心地の差にびっくりした。運転席の劣化に何かよい改善方法はありませんか?』 とご相談を受けました。 平成15年式 UA-SCP10 1SZ-FE 5MT 走行距離 … [Read more...] about 自動車用シートへのこだわり ~レカロで正しいドライビングポジションと腰痛対策~
お客様インタビュー 《後編 ~私から見たクルマ社会~》
ブログタイトル画像制作にご協力いただきましたスズキ エスクードにお乗りのTさんにお越しいただきお話を伺いました。 お客様インタビュー 《前編 ~ブログ画像制作 陰の立役者~》の続きです。 於:コメダ珈琲 京都二条駅前店 クルマと公共交通 Tさん:「たけしさん、知ったはります?ほとんどのハンドルを握るドライバーは、できれば運転したくないって思ってるんですよ。」 たけし:「え??? それどういうことですか?」 Tさん:「例えば、同じ職場の複数人が1台のクルマで移動するとします。そんなときは決まって一番後輩が運転するんです。つまり運転 な ん か … [Read more...] about お客様インタビュー 《後編 ~私から見たクルマ社会~》
お客様インタビュー 《前編 ~ブログ画像制作 陰の立役者~》
2017年から当ブログの体裁を大きく変更しました。タイトル文字は僕が書いたものですが、綺麗な背景写真を撮影してくださったのは、スズキ エスクード(TD54W)にお乗りで大阪在住のTさんです。 主に蒸気機関車の写真撮影のため、全国を駆け回っていらっしゃいます。5年前に4万キロ走行だったエスクードも、現在は22万キロを越えました。エンジンオイルの交換だけでも年間9回ご来店いただいています。いつも遠方からお越しいただき心より感謝申し上げます。 今日はいつもと場所を変えて、ゆっくりとお話を伺うことにしました。 於:コメダ珈琲 … [Read more...] about お客様インタビュー 《前編 ~ブログ画像制作 陰の立役者~》
リコール制度・製造物責任と顧客満足(ラジエーター電動ファンモータ故障事例)
PL法(製造物責任法)が施行されて20年以上が経過しました。製品の欠陥によって生命、身体、財産に損害が生じた場合、製造会社に対する損害賠償責任を定めた法律で、消費者保護を目的としています。 数万点の部品で構成されている複雑な仕組みの自動車を製造するメーカーは、第一に「欠陥」を出さないよう、大変な努力をされていることと思います。リコール届出の件数と、その内容の細かさがそれを表していると思います。 さて、1ヶ月と少し前に、エンジンオイル不足で機能不全に陥った軽自動車のエンジン換装の作業がありました。コンロッドメタルの打音が激しく、部分修理でなくリビルトエンジンと交換する作業になりました。 夏季休暇直前に、順調に稼働している様子のお車の各部点検を終えて、安心したのも束の間、その数日後にオーバーヒートを示す赤い警告灯が点灯して … [Read more...] about リコール制度・製造物責任と顧客満足(ラジエーター電動ファンモータ故障事例)
夏季休暇 書に親しむ
「ちょっと、ちょっと先生。こんなんどうですか?」 と、店の入り口で手招きされる骨董古物商のお客様。 左手に乗る可愛らしい木箱は、以前からお願いしていた品物のようです。年代の古い高価なものでなくていいので、実用の端渓があれば紹介してくださいとお伝えしていました。 薄い紫色の「新端渓」と思われる硯は鳩梅図柄に石眼があるもので、一目で気に入りました。 たけし:「ちょっと水を付けてみていいですか?」 お客様:「どーぞ、どーぞ(笑)」 水を付けた箇所は馴染みよくパッと濃い紫になり、石の目が鮮明に現れました。 お客様:「お、色が変わりましたな。」 たけし:「ほな、これ分けていただきますわ(笑)」 僕が小学1年生から通い始めた書道教室は、父が金曜日の夕方になると楽しそうに出 … [Read more...] about 夏季休暇 書に親しむ
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