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マツダ デミオ(DW3W)オーバーヒート

「エンストしてエンジンがかからなくなったので、診て欲しい」

とロードサービスの積車に載ってやってきたのは、平成8年式 マツダ デミオ DW3W B3 AT 走行距離78,000km。


半年前に僕が初めて車検した車です。

トヨタ系ディーラーで中古車として購入後10年近くなるそうです。トヨタ系ディーラーで整備済みだったので赤色のクーラント(LLC)が使われていたのを憶えていました。

その赤色のクーラント(LLC)がぽたぽたと滴り落ちています。

問診すると、一週間ほど前からエンジンがカラカラと鳴り出して不調を感じていたがそのまま乗り続けていたらついにエンスト。エンジンがかからなくなったそうです。

ラジエータを見ますとクーラント(LLC)は空っぽ。クーラント(LLC)を注ぎ足して様子を見ると沸騰して勢いよくあふれます。

クーラント(LLC)をサンプルして試薬を反応させると酸性を示しました。

ヘッドガスケットが抜けているみたいですね。

サーモスタットも閉じたまま開かなくなっていました(写真のサーモスタット)。ウォーターポンプ付近から漏れた跡があります。

どの順番で症状が出たのかわかりませんが、ヘッドガスケットの交換をしないと直りません。車検時に念入りに見ていたつもりでも、今年のような猛暑を過ごした低年式の車は悲鳴をあげるものです。

シリンダーヘッドの歪みは運よく限度以下。ヘッドガスケットのみの交換で修理完了としました。

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