カテゴリ: マツダ

特殊工具SST不要の国産車タイミングベルト交換(マツダ デミオ LA-DW3W 車検整備)

24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしましたマツダ デミオです。

平成14年式 LA-DW3W B3-ME 4AT 走行距離 100,000km

ちょうどタイミングベルトの交換時期になりましたので、同時に作業します。まずは、タイミングベルトカバーの近くにあるエアクリーナボックスを取り外し、エンジンマウントとその支持筐体を取り外します。


クランクプーリー固定ボルトが車体フレームに干渉しない位置まで、エンジンの前端をゆっくり下げます。

ベルトカバーを離脱して露わになったタイミングベルト。カムシャフトのオイルシールから著しいエンジンオイル漏れがありましたので、同時作業で交換しました。エンジンオイル交換管理が十分ではない車両はオイルシールの柔軟性が無くなりますので、取り外しも容易でありません。

比較的離脱部品点数の多いデミオですが、オイルシール交換、ウォーターポンプ交換を含めても、アルファロメオとは比較にならないくらい短時間で作業が終了します。

参考記事『アルファロメオの旋律のために(アルファ147 GF-937AB タイミングベルト交換)

作業時間が短い一番の理由は、バルブタイミング調整が不要だからです。

輸入車ではほとんどの場合エンジン毎に用意される特殊工具SSTも必要ありません。簡単な手引書にしたがって、ただ組むだけなのです。

亀裂のあったロワーアームのボールジョイントブーツの補修、その他フューエルフィルタ、ブレーキ周りの整備を終えて京都運輸支局車検コースへ。

ロービームのヘッドライト検査は、相性が悪く不合格。

調整しないままハイビームで再検査。

7月末に、京都府自動車整備振興会さんがヘッドライト検査の勉強会を開催してくださいます。公の場で、様々な問題が提起され、9月以降混乱の少ない検査になるといいですね。

Published by
ITS