カテゴリ: マツダ

エンジン警告灯が時々点灯する原因と対処(マツダ デミオ DBA-DE3FS)

エンジン警告灯が時々点灯するとのことでお預かりした3世代目デミオ。

マツダのライトウエイトは、ファミリアから現在のマツダ2に至るまでリアの挙動がとてもマイルドで素直。そんな共通の味付けはメーカー内でどんな風に継承されているのか、マツダのライトウエイトのハンドルを握るたび、いつも興味深く感じています。

そして、各社細々となってきたマニュアル変速機の設定が現在のマツダ2にはあるようですから、マツダのライトウエイトを楽しんでほしいと、メーカーエンジニアが願っているのかもしれませんね。

平成22年式 DBA-DE3FS ZJ 4AT 走行距離 87,000km

さて、簡易スキャナーの診断内容は、ノックセンサーからの入力電圧が高いと出ます。

部品在庫が200個以上で、Webの修理事例の多さから、まずノックセンサー本体の不良に間違いないと判断しました。

ノックセンサーは、エンジンのシリンダブロック側面に備わります。

燃費・出力向上のためノッキングを監視しながら、ギリギリまで点火進角しようとするものです。

ノッキングの衝撃(音)をセンサー内部のウエイトが受け、ウエイトに隣接する圧電素子が電気を発生します。

その電気信号をエンジンECUに検知するや、点火を適度に遅角するという仕組みです。

デミオのZJエンジンに備わるノックセンサーはインテークマニホールドの下で、容易にアプローチできる場所にはありませんでした。

分解を始めると各部接合部の離脱は比較的容易で、難儀したのは固着気味だったEGRパイプの大きなナットくらいでした。

10年少しの車齢で10万キロ未満の国産車です。時折劣化破損を免れない形状のコネクターが出てきて、一瞬緊張が走りますが、触れてみるとまだまだ柔軟性が残っていましたので、安心して作業を進めることができました。

インテークマニホールドを離脱したその奥に六角柱のノックセンサーが現れます。

配線付きのセンサー脱着には、このようなクローフットレンチが便利でトルク管理が容易です。24mmの六角に宛がう汎用工具は大きく長いものが多いので、ノックセンサーのように細めのネジで締結しているセンサーは締め付けトルクに十分留意する必要があるでしょう。


Aramox ノックセンサー、車自動ノックセンサーマツダ3 BK 1.4 1.6 2.0 2.3 03-09 ZJ01-18-921