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徹底したクーラント交換で腐食皆無の水路を(ダイハツ ネイキッド GH-L750S 車検整備)

6年前、お客様がWebの中古車情報でお探しになられたダイハツ ネイキッドは、購入前に現車確認のご依頼を受けて太鼓判を押した珍しい個体でした。

平成12年式 GH-L750S EF-VE 4AT 走行距離 77,000km

当時、車齢9年、走行距離6万キロ弱。最高評価の第一の理由は、行き届いたクーラント管理でした。クーラント全量交換が面倒な鋳鉄ブロックのEFエンジン搭載車両で全く腐食のない水路は、とても珍しい光景でした。


水路の痛みは長期間無症状。時間を掛けて内壁など見えない部分を蝕み、表面に不調が現れたときは手の施しようがない状態に陥っていることがほとんどです。

そして今回の車検では、15年使用したゴム製ホースの経年硬化で、ラジエータのアッパータンクとの接続部から僅かにクーラントが滲み出していました。しかし、クーラント管理の適切な車両は、水路の不調が表面化しても慌てることはありません。

お客様がご購入後、それまで行き届いていたクーラント管理は僕の手に委ねられました。ホースを取り外して露わになった全く腐食の見られない綺麗な金属ジョイントは、6年間の僕の仕事を証明してくれます。

経年劣化で痛んだ一部の部品を交換するだけでリフレッシュする水路は、メンテナンスが非常に容易で、その後の心配も少ないのです。

そして、全ての点検整備を終えて軽自動車検査協会の車検コースへ。

ロービーム検査への移行の影響で、再検査専用コースを持たない軽自動車コースは、繁忙期でも見られない混雑でした。

    左灯:左方19.9cm(○) 下方8.3cm(○) 81hcd
    右灯:左方19.0cm(○) 下方7.3cm(○) 100hcd

自社テスターの調整値は、左右方向0cm、下方6cmに統一しています。
合格範囲は左右にそれぞれ27cm、下方2cm~15cmの範囲です(いずれも車両前方10mの照射位置での計測値)。

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