アルファロメオ 156 V6 2.5 足回り異音修理(E-932A1)

アルファ156です。発売から１０年以上経過しているというのに全く色褪せないデザインに感服します。

「比較的低速走行時、路面凹凸通過時にギシギシと耳障りな異音がする。フロント右フェンダーを人力で持ち上げると同様の音がするので右フロントサスペンションからだと思う。」

とのことでご来店いただき、原因の特定とその修理を承りました。

アルファロメオ 156 V6 2.5 E-932A1 6MT 走行距離72,000km

オーナー様は以前から僕のブログをご覧になられていました。僕が意識しないところで多くの方がご覧になられている事実を改めて感じ、ブログ更新に意欲が湧きます。

さて、問題の異音ですが、場所の特定をするため、ジャッキアップして一箇所潤滑スプレーを吹き付けては接地。フェンダーを持ち上げて確認します。その結果、異音発生場所はスプリングのアッパーシートと判明しました。サスペンション分解を伴う作業になりますので、走行距離から判断し、ショックアブソーバの交換をお奨めしました。

ショックアブソーバーはお客様が手配されたモンローを組み付けます。

アッパーシートは穴が開いているひどい状態でした。

同時にアッパーマウントも交換します。

元通り組み付け、問題のひどいギシギシ異音は解消されました。しかし、ゼロ発進時に一度だけギシッと音がします。確認すると、どうやらアッパーアームのボールジョイント部の異音のようです。

ステアリングを切った状態では比較的音が小さくなりますので、ボールジョイントを離脱して向きを90度回転させて組み付けました。

さらに試運転します。いろいろな道路状況で確認しました。

まずフロントから伝わる路面からのインフォメーションが明確になりました。また、フロントがやや下がり気味だったのが交換後はよい姿勢になり（フロントが若干上がりました）車全体のバランスがよくなったと思います。

ショックアブソーバとシート交換の効果は絶大でした。心配していたリアの足回りは意外にしっかりしていてまだ交換するには早い印象です。試運転後、各部アームの締め直しをし、姿勢が安定していることを確認して完成としました。

この度はご来店誠にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。