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マツダ AZワゴン 時々エンスト、エンジン吹き上がり不良(E-CY21S ワゴンR スズキ OEM)

AZワゴンです。スズキのOEMでワゴンRと同等です。車検整備でお預かりしましたが、頻繁にエンスト、及びエンジンの吹き上がりが悪いときがあり円滑な走行が困難な状況です。

平成8年式 E-CY21S F6A 3AT 走行距離110,000km


まずスパークプラグの点検をしますと写真のように電極部が真っ黒で燃焼がうまくいってない様子です。

点火不良なのか燃料過多なのか…

この年式のワゴンRは汎用外部診断機が対応していないので、電子制御エンジンのデータモニターが困難です。限られた時間の診断です。変則的でも原因を短時間に究明する必要があります。見切りでディストリビューターASSYを中古品に交換しますが、全く症状が変わりません。やはり当てずっぽうはいけませんね。

タイミングライトを運転席から見える位置にセットして試運転。

吹き上がり不良はすぐに発生し、不調のときでもタイミングライトの発光が途切れることがありませんでしたので点火系は除外しました。

次に燃料系を調べるのですが、不調が継続せず時々であること。エンストするときはストンと前触れが無いことなどから、インジェクター自体の作動不良や燃料ポンプの作動不良とは少し様子が違います。

燃料噴射に関係するのは、水温センサー、バキュームセンサー(スズキはプレッシャーセンサーと呼びますね)O2センサーあたりでしょうか?

バキュームセンサーのコネクターが手の届く範囲にあったので揺すってみるとアイドリングに変調が!
さらに揺すぶるとエンストしました。

コネクタピンの接圧不良も疑い、中古品と交換後に動揺試験して変調がないことを確認し修理完了としました。

このプレッシャーセンサー、大変高価な部品です。少し年式の新しいHA11Sのものをリサイクルパーツショップのご主人が手配してくださいました。いつも本当にお世話になりありがとうございます。

その後、強固にシールされているケースをエアソーで切開し、内部を観察しましたが、一番疑わしいコネクタピンの基盤接続部に半田割れなどは見当たりません。他の部分は目視で観察した限りでは不良の発見はできませんでした。