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ラバーパーツの劣化とメンテナンス(DBA-HC24S 日産 ピノ, スズキ アルトOEM)

24ヶ月点検と継続検査受験(車検)のためお預かりしました日産ピノは、初めて拝見してから6年近くが経過しました。その間の走行距離は約93000キロ。車齢10年の節目の点検整備です。

日産 ピノ 平成21年式 DBA-HC24S K6A 5MT 走行距離 118,000km。


4000キロ毎のエンジンオイル交換を欠かさず、その他の定期交換液体類は、当方で管理して1年毎の点検整備で適時行い、機関の調子は6年前より上がっています。走行距離が10万キロに近くなったころから、MOTUL 8100 X-cess 5W40に変更した効果は大きいと思いますが、これまでの綿密なメンテナンスあってこその好調だと思います。

そして、さらなる好調とその維持を期待して、見た目にモリブデン濃度が高いギア用の二硫化モリブデン添加剤GX200を、エンジンとマニュアルトランスミッション両方に処方することにしました。

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今回の点検では、ボールジョイントやドライブシャフトブーツなど、ラバーパーツの劣化や亀裂が目立ってきましたので、破れてグリースが飛散し、内部損傷に至るまでにラバー部品のみの交換を実施します。

ロワーアームのナックル側ボールジョイントは細かい亀裂からグリースのにじみ出しがありました。

純正部品で、ダストブーツキットの供給がありますので、内部に汚れや錆などがみられず、ボールジョイントに適度な重さを感じる場合は、まずはダストブーツのみの交換を実施します。

一見たくさんの部品を離脱しないと交換ができないようですが、このようにナックルとボールジョイントの接続を外し、ストラットと離脱して各々PPバンドなどで邪魔にならない位置に移動させると、目的のボールジョイントは作業しやすい形にできます。

そして10年、10万キロ以上使用したフロントドライブシャフトのアウターブーツの亀裂もそれなりに進行していましたので、この機会に交換しました。

近年は、非常に性能のよい分割ブーツキットがございますので、分解作業省力化とリスク低減のために積極的に使用しています。

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ITS