関西地区一帯を巡回販売されている丸山モリブデンの営業車は、昭和48年式走行距離53万キロ超の国産ワゴン車です。
43年間、二硫化モリブデン一筋で商品開発に携わってこられ、旧来からお付き合いのある自動車整備事業所を丁寧にお一人で巡回されています。そして、丸山モリブデン製品を各部に投入し、極めて好調な様子の営業車は、商品の確かさを実証します。
エンジン始動時の力強い排気音と、アイドリング時の静粛性。コラムシフトレバーを巧みに操り、お帰りになられる営業車の後ろ姿がいつも印象的です。
休むことなく改良されているという、関西地区の丸山モリブデンは、実は、
『関西地区限定ブレンド』です。
ある自動車レース車両のスポンサーをされていた時代に開発された燃料用ベースパワーは、関西地区でしか販売されていません。
そして、エンジンオイル用、ギアオイル用のベースパワーも他地域の販売製品とブレンドが異なるとのこと。パッケージデザインや、荷姿にも違いが見られます。
SDSを取り寄せましたが、詳細は企業秘。分散剤など添加物にいろいろ工夫があるそうです。
関西地区限定品で一番のおすすめが、ベースパワーGX200というMTギア・デフオイル用(内容量200ml)。
二硫化モリブデン濃度が高く、エンジンオイルに問題なく使用できますので、エンジンオイルに初回添加時は、こちらがより効果的。
そして、先日お客様と話題にした梅小路の保存蒸気機関車の回転軸に添加され、高い効果が認められたモリブデン。尋ねたところ、やはり丸山モリブデン製ということです。添加されているのは、なんと「燃料用」でした。
前回記事でも明らかなように、簡単な実験でも丸山モリブデン製品の分散安定性は他社製と比較して際立っています。
いずれも10滴ほどガソリン中に滴下しました。左のA社はよく分散していますが、やたら黒くて光を通しません。原液は糸を引くほど粘度が高く、大分子量のポリマーを配合しているようです。
水飴みたいで、いわゆる粘度指数向上剤のような粘り気です。このようなものを250mlも添加すると、混合するエンジンオイルの粘度グレードに影響しそうに思いますし、スラッジ生成(重縮合)のきっかけを作りそうです(下の動画参照、字幕ONでご覧ください)。
丸山モリブデン製は、粘度が5W-30か少し柔らかい程度ですから、フィラーキャップから直接注いでもエンジンオイルとよく混ざります。
次にB社は、A社とは対照的に、二硫化モリブデン粒子が完全に沈降していて、ガソリンに濁りがなく、透明になってしまいました。
最後に一番右の丸山モリブデン ベースパワーEX250Cは、綺麗な分散状態を保っていて、横から光を当てると粒子に散乱し、チンダル現象(光の通路)が見えます。ナノ粒子のコロイドに近い状態といえるでしょう。
このように、二硫化モリブデンのような固体潤滑剤は、微小隙間への導入性向上のために、粒子を細かくし、凝集が起こらないように分散安定性を高める工夫が大切です。
しかし、分散安定性を追究しすぎると、肝心の金属表面への吸着性が損なわれます。これら二つの性質は本来、相矛盾することですから、丸山モリブデン製品のポテンシャルの高さを感じずにはいられません。
↓エンジンオイルに5%添加、撹拌して10日静置したもの。一見、どちらも分散状態がよいように思いますが…
他社製は二硫化モリブデンが凝集して目視ではっきりわかる巨大粒子に。この大きさはオイルフィルタを通過しないでしょう。
この沈静状態が、僕の二硫化モリブデン添加剤のイメージでした。
メインで取り扱うMOTULのエンジンオイルには、各種添加剤がバランスよく配合されていますから、それ以上何かを加える必要はないという説明をこれまでしてきました。
しかし、これだけ効く丸山モリブデン。MOTULに元々配合されている添加剤との相乗効果にも期待が膨らみます。
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ブログ拝見しました。
中川と申します。
丸山モリブデン試したいと思っております。
在庫・価格を教えてください。
所有車両:1995年式 レガシィツーリングワゴン 2.0L ターボ AT
:2006年式 ステラ 660 NA AT
よろしくお願いします。
お問い合わせありがとうございます。
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