標準ではコンチネンタルを履くメルセデスA180(W169)に、お客様は静粛性と乗り心地向上の期待からブリヂストン レグノ GR-XIを選ばれました。
平成21年式 DBA-169032 走行距離 74,000km
メルセデス承認タイヤではないものを履くことに僕は少し抵抗がありました。一番の懸念は早期摩耗です。
高速道を走行しないことを条件に、市街地走行では硬すぎるコンチネンタルの乗り味を改善したいとのご希望でした。
作業を開始します。
旧装着タイヤをホイールから取り外すと、ビードワックスとビード表面のラバーが変質したものが大量に癒着していました。ワックスレスで組み付ける一部の同業者の方がいらっしゃる理由が分かります。
しかし、タイヤを組み付ける際の潤滑性と、気密性向上のためにはビードワックスは欠かせないと思っています。ボディーに塗布するワックス同様、付け過ぎている事例が多いのが問題なのかもしれません。
清掃して左のホイールのように密着面を仕上げます。
タイヤをホイールに組み付ける際、ビードシーティングはとても重要です。ホイールに付着した変質ワックスはできるだけ除去したいと思っています。例えばエンジン周りの部品を交換する際、癒着したガスケットをいい加減に処置することなどないからです。
今日もレグノは、まるで停止しているようにビシッとバランサー上で回りました。
タイヤ空気圧警報をリセットして完成です。
お江戸のM says
たけしさんの記事でこういう事があるという事は分かってもリムの汚れはユーザーには
知るすべがありません。
ある意味ずさんな作業が多々あるという事はわかりませんが、ユーザー側で
どうすべきか難しい問題です。
以前、EV試乗の記事をお教えしましたが、あの方の車関係でも色々勉強には
なります。
たけしくん says
お江戸のMさん
連日コメントありがとうございます。
リムに付着した汚れを落とさずに組んでもタイヤのビードには埋没性がありますので心配する必要はありません。
ただ、高速走行されるお車の場合は、振動が出た際に原因を予め一つ消去する狙いがあります。