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ノーマル本位の自動車整備(ホンダ モビリオスパイク LA-GK1)

初めてお目にかかったのはちょうど2年前。走行距離17万キロを少し超えたモビリオスパイクは、足回りから大きな異音がしていました。

スタビライザーリンクロッドのボールジョイントが大きくガタつくと、不快を通り越して今にも分解しそうな音が室内に響きます。

平成15年式 LA-GK1 L15A CVT 走行距離 200,000km


点検を進めるとスタビリンクの不調は、ほんの枝葉でした。

非純正のCVTフルード注入歴、フロントパッドの摩耗とブレーキジャダー、暗いヘッドライトバルブなど。

ホンダのCVTは発進時ジャダーの対策でHMMF(Honda Multi Matic Fluid)という専用フルードがある時期から指定されていますので、どのCVTにも使えますというCVTフルードの使用はまず避けなければいけません。

ブレーキパッド・ローターも理由がない限り純正を使用します。一番バランスがいいからです。

暗いヘッドライトバルブは、カー用品店やネット通販で目立つ場所に陳列されているので、一般の方は他に選択肢がないように感じているのかもしれません。純正バルブが一番明るく見やすいことをご存じでないことが多い気がします。

そしてエンジンオイルは一番コストパフォーマンスに優れるMOTUL H-Tech 100Plus 5W-30 を注入し、調子を大きく崩すことなく無事20万キロ走行を達成されました。

今回は法定12か月点検。

わずかなオイルにじみなどはありますが、2年前と状態は変わっていないようです。ほんの少し気になりだした発進時のジャダーはHMMFの交換で改善しました。

そして一時的に出た室内エアコン装置からの異音は、ブロアーファンモーターからという推測で予防的に交換。

非純正個所はアルミホイールを残すのみとなりましたが、ばね下重量(本当は新車時タイヤを組んだ時の)やオフセットがとても大切で乗り心地やハンドリングに凄く影響します。

経年変化がみられるショックアブソーバやブッシュ類のリフレッシュで見違えるような乗り心地になるのですが、費用と今後をよくご検討され、少しずつ手入れされてはいかがでしょうか。

お手伝いできることがございましたらお気軽にご相談ください。

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