以前アルファロメオにお乗りになられていたお客様は、ショックアブソーバをKYB NewSRに交換してからのダイハツ エッセがとても愉しいとおっしゃいます。
平成19年式 DBA-L235S KF-VE 4AT 走行距離 102,000km
参考記事:ライトウエイトの走り極まる(ダイハツ エッセ DBA-L235S 乗り心地改善 ショックアブソーバ交換)
クルマの乗り心地は、当たりが柔らかくフラットである必要はありません。同じく、絶対的な加速力や、ステアリング操作の敏感さがクルマの操作を楽しくするのではありません。
エッセのような軽自動車らしいパッケージは、とにかく軽量であることが最大の特徴です。
シンプルなソリッドディスクのブレーキですが、軽い操作で減速しますし、ターボ加給のないエンジンでも十分な加速感が得られます。
KYB NewSRのような減衰力が高めのショックアブソーバで足元を引き締めるだけで4輪の接地状態が向上します。
決して当たりが柔らかい乗り心地ではありませんが、金属バネ系を強化した弾性変形型の突き上げ感が際立つ乗り心地とは異なり、ダンピングの効いたサスペンションは不快に感じないのです。
今回は、24ヶ月点検と継続検査(車検)でお預かりしました。
ダストブーツに亀裂が入り、内部グリースが漏出して時間が経過していたフロント左側のロワーアームのボールジョイントにはガタが発生していましたので、新品に交換。
フロント右側のダストブーツは破れてはいませんでしたが、細かいヒビが入っていましたので、ダストブーツ交換のみの簡単な処置で経過を見ます。
そして、お預かり時に排気音の変化を伺い、点検しましたところ、マフラーテールエンドの腐食が見られましたので、新品に交換。
いずれのパーツも、アルファロメオの1/5程度の価格で、当日入荷。車齢が10年以上経過しているからと心配は全く無用です。
「いつもアルファロメオがありますね。」とご来店のお客様はおっしゃいます。
僕がお世話している車両のたった3~4%に過ぎないイタリアの輸入車ですが、部品入手が困難で、整備性が決して良くなく、自ずとリフトに掛けられる時間が長くなりますので、お客様の目に触れる機会が多くなるのだと思います。
2営業日足らずで整備が完了する国産軽自動車と比較して、店に滞留する時間の長いアルファロメオやフィアットなどは、そんな印象を与えるのかもしれません。
エッセはエンジンが快調に回りだす10万キロ。ちょうど折り返し点に達したところです。まだまだ愉しくお乗りいただけると思いますので今後ともよろしくお願い申し上げます。
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