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融雪剤のブレーキ装置への影響(TA-BP5 スバル レガシィ キャリパーオーバーホール)

24ヶ月点検でお預かりしましたレガシィツーリングワゴンは、今回初めて総点検させていただきます。

平成15年式 TA-BP5 EJ20ターボ 5AT 走行距離 102,000km


前回の車検は格安店、それまでは新車から販社サービスで車検を含む点検整備をお受けになられていたとのこと。
冒頭の写真はフロントブレーキ装置の油圧ピストンです。

水分や粉じんの侵入防止のためのダストブーツには左右とも同じ場所に断裂がありました。これはおそらく、前回ブレーキパッドを交換した際にダストブーツ内の「エア抜き」不十分でブーツが膨れ、組立時に引っ掛けたような印象です。

しかし、ダストブーツに損傷のない方のピストンも激しく腐食していましたから、浸透性の高い融雪剤の影響だと思います。
この内部状態はダストブーツに隙間を作って覗き見ないとわかりません。新品のディスクパッドを組み込むために腐食したピストンをキャリパー内に押し戻すと、ピストンシールを痛め、ブレーキ液の漏出を招きます。

今回は内部清掃とピストン、シール、パッド、ディスクローター全て交換し、固着気味で硬さのあったブレーキのフィーリングが滑らかに回復しました。

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