カテゴリ: スマート

バックギアが入りにくいスマートフォーフォー(GH-454031)

約3年ぶりにご連絡がありましたスマートフォーフォーのお客様。前回の整備は、エンジン警告灯が点灯してフェイルセーフ状態になったものを、スロットルボディの清掃だけで、特に部品を交換することなく快調になったというものでした。

その後、約3万キロ走行され、エンジンは至って快調だけれど、最近(特に冷間時)リバースギアに全く入らないことがあると、お困りの様子でした。

平成16年式 GH-454031 セミAT 走行距離 72,000km

スマートフォーフォーに備わる変速機はマニュアルトランスミッションをロボットが人間の代わりに操作する2ペダル式のセミオートマチックです。マニュアルミッションのものと同じ乾式のクラッチディスクが備わります。

マニュアルミッションの場合、クラッチディスクが磨耗するにつれてディスクの面が偏磨耗し、クラッチの断絶不良に陥るものがあります。特にシンクロナイザ機構が備わらないリバースギアでは「ギッ!」とギア鳴りさせて入れなければいけないことが頻繁になるでしょう。

今回のフォーフォーのリバースギアシフトの不具合も同様の理由と思います。フォーフォーのセミオートマのシフト操作は、人間が操作するのと違って、少しの抵抗があると操作しないようになっている様子で、暖機が終了してエンジン回転が幾分下がると入りやすくなるということも理屈に合っています。

お客さまとご相談の結果、外部診断機でできるクラッチのリセットを行ってみることにしました。

クラッチの接続位置の学習は一回で成功しましたが、

ミートポイントの学習がなかなかうまくいかず…

3回目でようやく成功。これもディスクの振れが原因しているのかもしれません。

リセットした結果、症状は変わらず、やはり根本的な解決にはクラッチ本体の分解修理が必要という結論になりました。
せっかくDAS接続しましたので、放置されていたメンテナンスインターバルの操作を施し、インパネ内のスパナマークを消去、次の点検までの距離を20,000kmにリセット。

そして、リバースギアにシフトする「コツ」をお伝えし、修理に関しましてはご判断を持ち主様にお任せすることにしました。

Published by
ITS