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3台のツインスパークセレスピード(アルファ147, アルファ156 2.0TS 車検整備他)


本日はツインスパーク2.0を搭載したセレスピードが3台揃いました。国産車とはボルトサイズが異なりますので、同一車種が一度に入庫すると手工具の用意一つとっても効率が良くなります。

一番奥にリフトアップされた赤の156はタイミングベルト、ハブベアリング、そして最近はKYBのショックアブソーバと本国スプリングの足回りをセットし、本日24ヶ月点検と継続検査代行でお預かりしました。

各整備でお預かりのたび、継続検査に向けた整備を少しずつ進めてまいりましたので、今回は特別な整備メニューはございません。左ヘッドライトユニットの左右調整が不能になっていましたが手直しして運輸支局検査コースに持ち込みます。

光軸は保安基準ぎりぎりでしたが合格。排出ガスもCOの値が高く、一度は上限の1.0%を超えましたがコース内で保安基準内に収めることができました。平成10年頃の156は確か型式の識別記号は「E-」で排出ガス規制値は CO 4.5%以下, HC 1200ppm以下でしたが、この平成13年式は、エンジン制御自体に大きな変更は無いのに識別記号が「GF-」となり CO 1.0%, HC 300ppm 以下と厳しくなっています。

店に戻り、お預かり時間のある147のフェーズバリエータソレノイドの機能点検。こちらは小さな部品ですが驚くほど高価な品物です。調子が悪くなるとインテークカムシャフトの油圧位相制御が作動不良に陥り、体感としては全体的にエンジン回転が鈍重になります。

過去に交換歴があり、機能も全く問題ありませんでした。

車検でお預かりの車両はホイールバランスの再点検を行う場合があります。お客様が体感されていないアンバランスですが、ウエイトの微調整を施します。

ホイールバランスはとても難しい作業だと感じます。作業されている方々それぞれに工夫があると思います。それほど難解で繊細な作業といえるでしょう。

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