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続・サスペンション整備で快適な乗り心地を(アルファ147 GF-937AB、ショックアブソーバ交換)

前回記事『サスペンション整備で快適な乗り心地を(アルファ147 GF-937AB ショックアブソーバ交換)』の続きです。

平成14年式 GF-937AB 2.0ツインスパーク セレスピード 走行距離 98,000km

リアショックアブソーバのアッパーマウントはラゲッジルーム側面の内張り内部です。こちらの147はBOSEのサウンドシステムが追加装備されていますので、まずはアンプ、サブウーファーのユニットを取り外します。

内張りを離脱すると、火薬式プリテンショナーのシリンダが物々しく配置されています。この部位の接触不良が多いのは内張りに干渉しやすく、着脱の際に無理が掛かるからかもしれません。

そしてようやくアッパーマウントにアプローチできます。

各部作動中心で締め直し、最終トー調整を経て完成です。

そして、同じ山坂道で仕上がりを確認しました。新品のショックアブソーバはモンローリフレックスに限らずとても心地のいいものです。しかも今回はストローク初期の動きに影響するアッパーマウントも新品です。速度が増すほど路面の凹凸が感じにくく、滑走するようにカーブを駆け抜けます。

特殊な形状の部品が所狭しと配置されるアルファロメオのフロントウィッシュボーン式サスペンション。分解組み立ての際、作業スペースにほとんど余裕がありません。おかしな改変を加えず設計通りに組み上げると、カーブ入り口でハンドルの手応えは例えようのない軽さで、かつ俊敏です。これはクイックな歯車比だけが理由ではないでしょう。

ローリングで内側輪が浮き上がり、外側輪が沈み込んでもキャンバー変化が少なく路面の捉え方に無理がないということかもしれません。店に戻り、少し違和感を感じたクラッチ接続をMultiecuscanでリセット。定期的な調整は特にダウンシフト時のブリッピングに差が出ると感じています。

お引渡しまでもう少し時間がございますので、細部の調整を施したいと思います。

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