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アルファロメオ V6エンジン 名機たるために (スパイダー GH-916SXB)

中古車としてご購入間もないアルファ スパイダー。とても珍しい塗色は、国内に何台も輸入されていないそうです。
先月、状態把握のために12ヶ月定期点検を実施しました。

平成16年式 GH-916SXB V6 3.2 6MT 走行距離 22,000km

今回は社外HIDコンバージョンキットの取り付けのためにご来店されました。製品の品質と適合情報が不明瞭なものが多いので、僕はこの作業は敬遠しがちです。

しかし、ノーマルヘッドライトの光量があまりに頼りないとのことで、いろいろなリスクをご理解いただき作業いたしました。
HIDバーナーの台座のサイズが違っていて加工したり、配線の極性が異なっていてコネクタを分解したりと、予想通りの難関(?)がありましたが無事点灯。

ヘッドライトの改変はさておき…

名機といわれるアルファロメオのV6ユニットになんだか元気がありません。予定を合わせてご来店くださった池ちゃんのスパイダー 直4ツインスパークの方が「アルファロメオらしい」のです。

やはりバルブタイミングのズレでしょうか?つい難しく考えてしまいますが、まずは基本からということで MOTUL 8100 X-cess を注入。エンジンに火が入ると、居合わせた皆がアイドリングの静かさに気づきます。

そしてアクセルをひと踏み…

封印を解かれたような軽快なレスポンスと共にエンジン回転が上がりました!
アルファオーナー同士の固く交わされた握手がその違いを証明します。

エンジンオイルは「クルマの血液」と例えられます。最後の純血統といわれる名機ゆえか、注入する血液には限りがありそうです。今回も遠方よりご来店誠にありがとうございました。あまりの違いに僕が一番びっくりしました(^^)

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ITS