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サスペンション組み直しによる乗り心地改善(アルファロメオ GTV 3.0 V6 GF-916C1)

2016年1月19日 By ITS

以前、ブレーキ整備を行ったアルファGTV 3.0 V6です。

《参考記事》
低速時ブレーキジャダーの改善(916 アルファGTV V6 3.0)

その後、路面の段差通過時に「カタカタ」と異音がするようになったとのことで、足回りの点検と、手を入れる範囲のご相談がありました。ブレーキ整備の際、リアスプリングにいわゆるローダウンスプリングと同形状の不等線間タイプが組まれているのを見て、僕は「ローダウンスプリングが組まれているようです」とお客様にお伝えしていました。



↓リフトアップした状態のリアスプリングを見てください。

DSC_3718.jpg

完全にリフトアップしてサスペンションが伸びきっている状態なのに、コイルスプリング上方の間隔が極端に狭い様子がわかるでしょうか?矢印の箇所はタイヤを接地させると完全に密着します。

↓こちらは以前にお預かりした2.0リットル スパイダーのリアサスペンションです。スプリング上部の
線間に余裕があり、接地状態でも密着はありません。

P1010007.jpg

そこでお客様は、今回の整備に先立って中古のノーマルスプリングを入手されました。

ところが、入手されたノーマルスプリングを見ると、現在装着のものと何も変わらないのです。純正がこのローダウンスプリングのような仕様だということなのでしょうか?非線形特性の不等線間タイプが悪いというわけではありません。線間が狭い部分が1G静地状態で密着していて、柔らかい部分が縮み側では全く作動せず、市販の社外ローダウンスプリングと何ら変わらないことに違和感を感じるのです。

一方、フロントは等線間のスプリングですが車高が低く、リフトアップしたときのこれだけ伸びるストロークをほとんど生かせていません。

DSC_3731.jpg

車高が低いと感じるフロント。ロワーアームを設置状態で正面から見ると、左右のアームが完全にVの字になっています。

DSC_3769.jpg

DSC_3770.jpg

理想は、左右のアームが水平か、やや「への字」あることでしょう(ワークショップマニュアルのフロントサスのイラストもそうなっています。)。
カーブ通過時の外側のアーム角度と同じくらい、左右アームともタイヤ側が上に向く形になっていて、ロール方向に踏ん張りが利きにくいイメージがお分かりでしょうか?

車高を下げると重心は下がりますが、ロールセンターはそれ以上に下がってしまい、かえってロール量が増えてしまうという理屈です。市販のローダウンスプリングが過度にスプリングを硬くする処置がされている理由なのかもしれません。

車高を下げてせっかく重心を下げたのだから、ロワーアームの角度だけでも「への字」にと、ロワーボールジョイントを長くしたロールセンター変更の市販パーツがありますが、やはり帳尻合わせ感が拭えません。

本格的なレース用車両は、アームの取り付け位置を変更する大がかりな改造を施しています。簡単に変更が加えられるほどサスペンションは単純ではないと考えています。一般公道を走る自動車は、車高を適正にして運転技術を磨けば万事解決と思うのですが…

話をGTVに戻します。

フロントサスペンションは一旦ストラットを取り外して各部の機能を確認しました。ショックアブソーバはビルシュタインの倒立型が組まれていて、著しい機能低下はないようです。

DSC_3732.jpg

今回アッパーマウントは新調しました。ガタのあったスタビライザリンクも新しくしました。大きなカタカタ音の原因でしょう。

DSC_3736.jpg

社外品のストラットタワーバーは、エンジンルームのドレスアップとして使用するものですが、装着することでボディーバランスが崩れる場合があります。特にこちらのタワーバーの取り付けは、座面が浮いている上、長いステンレスボルトでボディーとアッパーマウントを共締めしていました。

DSC_3714.jpg

カタカタ音の発生はリアからもありました。フロントと同じくスタビライザリンクのガタでしたが、部品が国内欠品で入荷時期未定。部品入荷まで異音を辛抱いただかなくて済みますので、試しにリアのスタビライザを取り外してみることにしました。

リアのマルチリンクサスペンションは左右独立懸架です。左右のサスペンションアームを連結するスタビライザは、ロール動作の調整のために追加される部品ですが、左右の独立したサスペンションの動作を阻む場面もありますから、ショックアブソーバとコイルスプリングでセッティングするのが理想です。

スタビライザレスの感覚がどのようなものが一度体感してみて下さい。意外と悪くないと思います。

DSC_3739.jpg

アームの支点各部には社外品のウレタンブッシュが組まれていました。手の入った全ての締結箇所を緩めて全体をなじませます。

DSC_3720.jpg

これらの処置で見違えるようになめらかに動作するサスペンションになったと思います。カタカタ鳴る異音が解消したことを差し引いても気持ちよく路面を滑走するでしょう。お渡し前にお客様にも運転していただき、作業前後の違いを十分感じていただけたようで大変うれしく思いました。

僕の感覚では、フロントを2.5~3センチ、リアを1.5~2センチ程度車高を上昇させたいところです。路面からの衝撃が辛くて無意識にアクセルを緩めがちだった段差も気にせず走破できるはず。

↓ガレージジャッキで、僕が理想と思うロワーアームの角度になるまで持ち上げてみました。フェンダーアーチの間隔がほぼ均一で確からしさを感じます。こちらのスタッドレスタイヤは標準外径より小さめのものでしたので、標準サイズだと、よりバランスが良くなると思います。

DSC_3773.jpg

↓アルファ156のようにイタリア本国仕様と輸出仕様で車高が違うという情報も今のところはなく、GTVやスパイダーはこの低く感じる車高がノーマルということなのでしょう。何か理想に近いヒントがないか調査を継続したいと思います。

参考記事①:クルマのスポーツとは?(アルファ156 V6 2.5 本国純正仕様)
参考記事②:似非スポーツセダンではありませんか?(アルファ156 932A2)

《関連記事》
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