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アルファロメオを客観視する(スパイダー GH-916SXB)

他府県からご来店いただきました初めて拝見するお車です。

アルファロメオ スパイダー GH-916SXB V6 3.2 6MT 走行距離 20,000km

最初のお問い合わせは暗いヘッドライトを明るくしたいというご相談。僕が過去に行った市販HIDキット取り付け事例をご覧になられました。記事では説明不足でしたが、ノーマルと異なる高温発光体を取り付けるリスクや、ノーマルバルブと発光位置が異なることで設計通りの配光特性が得られない可能性が高いことなどから、僕はハロゲン取り付けが標準のライトユニットにHIDコンバージョンキット取り付けを積極的に承っておりません。以上のご説明でヘッドライトに関しては作業保留、購入したばかりの中古車を一通り拝見する(法定12ヶ月点検)という目的でご来店いただくことになりました。


内外装、エンジンルーム、とても綺麗に仕上げられたお車です。ところが、リフトアップ点検で、なんとエンジンオイル ドレーンボルトの締め忘れを発見!!指で簡単に緩みました。

タイミングベルトの交換後の納車ということでしたが、バルブタイミングを正確に調整して組み付けたのかも疑問になりますね… エンジン回転上昇になんとなく「キレ」がなく、違和感は点検後の試運転時もそうでした。シフトダウン時、ヒール&トーで回転を合わせようと踵でアクセルを煽っても毎回ギクシャク… 感覚よりエンジンのピックアップが鈍い気がします。

しかし特に不調というわけではありません。こういうものだと言われれば片付いてしまうほどの感覚です。しかし、今まで同様の違和感をアルファロメオで何度か経験しています。バルブタイミングのズレ、フェーズバリエータソレノイドの不調、セレスピードのクラッチ調整など…

最後にmultiecuscanを接続。

ラップトップPCとの通信が確立し、一時的なフォルトをひとつ検出していました。経過を見ましょう。この度は遠方よりご来店誠にありがとうございました。ドレーンボルトの緩み発見だけでも拝見した価値がありました。

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ITS