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重整備と体調管理 ~自動車整備士として日常気をつけていること~

自動車整備の現場は、とても体力が必要です。たぶん僕と同年齢の一般の方では1日と持たないくらいです。

冒頭の写真のクラッチディスクはRX-8のもの。

トランスミッションとエンジンの接合内部に備わる円盤を取り換えるには、マフラーやプロペラシャフト、そして、マツダのFRスポーツ車には、ミッションとデフを連結する重い鋼材、PPF(パワープラントフレーム)があり、それを一人の人力で支えて離脱します。

それから、重量のある大きなトランスミッションをエンジンから切り離して、ようやくクラッチ本体が現れます。

このような1台の重整備のため「翌日、筋肉痛で思うように体が動かない」という状態は絶対に回避しないといけません。

特に3月の繁忙期には、次々整備車両の入庫がありますし、連日スタッドレスタイヤからサマータイヤへの換装作業もあります。

そうそう、体力消耗は少な目ですが、日常的な洗車の作業もありますね。


20代~40代前半までは、特に何も気にせず、何も取り組まなくても体調が維持できていたのですが、50歳の節目を迎えた2020年には、本格的に生活習慣を改善する必要が出てきました。

食物摂取を控えるダイエットは簡単です。

でも、僕の仕事の場合は、普通の方以上に食べないと体力面で不利になります。

好きなものを好きなだけ食べても、血糖値も体重も増えない方法。

僕なりにこの約1年取り組んだことと、その結果を以下にご報告します。

 

(1)14時間絶食法 ~ブレックファーストの意味と内臓休眠~

2016年春の定期健診で、空腹時血糖値が107mg/dl、HbA1c(ヘモグロビンA1c)が5.1%の結果だったのを最初に、その翌年2017年春は各々105mg/dl、5.5%と、同等かやや良くない結果に。

リキッドグルコースを用いた糖負荷検査で精査した結果、「正常高値」と診断され、体調管理に取り組み始めました。

2017年春から甘いもの、小麦、白米などの摂取を極端に控えて、2018年の春には96mg/dl、5.2%と、数値的には改善傾向がみられるものの、日常の諸作業では肉体疲労が顕著に表れるようになり、バランスの取れない体調になります。

それを踏まえて、2018年春からは、持久力と糖代謝関係の数値をバランスできるようにと、適度な運動と糖質摂取で、2019年春には91mg/dl、5.3%と比較的よい数値を得ました。

しかし今度は、「体重増加」がアンバランス要因として表れました。

うーん、自動車のチューニングみたいで、本当に難しいです。

そこで、いろいろWebで情報収集していて目に留まったのが、

「14時間絶食法」

でした。

英語で朝食のことをbreakfastといいますが、「fast(絶食)」を「break(中断する)」という意味を初めて知ります。

夕食が午後5時、朝食が午前7時とすると、14時間という長い絶食時間を経て朝食になるわけです。

摂取した食物を消化するためには8時間は必要と言われています。3食の間隔が8時間未満だと内臓が休む暇なく働き続けます。

英語表記の通り、長時間の絶食を経る朝食は、内臓を十分に休ませて、食物消化が効率よく体に負担がかからない、昔からの良い食習慣だったということです。体調が整うことで結果的にダイエットできるんですね。

さて僕の場合は、いつも夕食は遅めです。

絶食の14時間は、午後10時から翌日の正午までとしました。

このスケジュールは朝食抜きになりますが、1か月ほどで慣れました。絶食時間は基本的に水のみ。コーヒーやお茶は刺激物が入っているので避けます。

尚、極端な糖質制限はしていません。毎日夕食時に白米を少なくとも二合、多い時だと三合食べていますし、肉、脂質、甘いものも特に控えていません。ただ、小麦(パンによる摂取)は意識的に減らしました。

その結果、2020年4月に77kgあった体重は、2021年3月現在の月平均で73.98kgと、マイナス3kgになりました。また、2020年6月の糖代謝検査では、84mg/dl、5.1%と、ここ4年で一番よい数値になりました。

(2)毎日のウォーキング ~1万歩以上を無理なく習慣にするためにやったこと~

2020年春の緊急事態宣言時、空気がとても綺麗になったのをきっかけに始めたのが

「ウォーキング」

です。

20代~30代のころはロードワークに取り組んだ時期がありましたが、ちゃんとしたトレーナーがいない適当なロードワークは膝や足首の故障を招きました。

年齢が重なると、関節への負担軽減と、足腰の筋力低下を減らす努力が必要と考えて、毎日1万歩以上は歩こうと決めました。

主に夜間の仕事帰り、自宅までの道のりにウォーキングを充てました。

昼間の作業で体力消耗し、夕食までの空腹時のウォーキングは最初大変でしたが、約1年継続していると苦にならなくなるから不思議です。

2020年4月以降、14時間絶食法と平行して行っています。

2020年4月以前に、短期の体重制限を別の方法(主に食物摂取制限)で何度も行ってきましたが、お腹回りのすっきり感は今回の14時間絶食&1万歩ウォーキング併用がダントツです。

↓こちらは2020年12月の毎日の歩数とその平均です。

(3)ジム通いしなくてもできる効果的な日常筋トレ

輸入車整備を主な仕事とされている同年代の方のinstagramで、ジムでトレーニングされている記事をみて感銘を受けました。

そう、国産車整備とは比較にならない苦痛が伴う輸入車整備は、まさしく体力勝負。

50代になっても第一線の現場で作業するためには、年々衰える筋力を低下させない努力が絶対必要なのです。

しかし僕の場合、終業時間が比較的遅い上、夜間はウォーキングとWebサイト運営があり、もちろん十分な睡眠をとることも大切ですので、ジム通いする時間がなかなかとれません。

日常は腕立て伏せと、腹筋運動、スクワット、各種柔軟運動など、短時間でできることをほんの空き時間にしていますが、例えば、2020年12月に行ったプジョー206の重整備前の約2~3週間は、メンタルも含めてパフォーマンスを上げないといけませんので、工場の梁(H鋼)を使った懸垂や、ぶら下がり運動を積極的に採り入れて集中的に腕力をアップさせます。

《参考記事》フランス車の構造と整備性について(プジョー206CC クラッチ修理、ショック交換、乗り心地改善)

 

先ほどの体重変遷のグラフで12月に極小点があるのが集中トレーニング時です(尚、真夏の8月の体重低下は猛暑による影響)。

次に、2020年12月の日ごとの体重遷移をみてみます。

作業日の12月23日に向けて筋力トレーニングを集中し、結果的に体重が減少しています(年末年始休暇中は少しリバウンドがありますね(笑))。

あと、毎日の疲労回復と必要な栄養素を補うため、アミノ酸飲料を欠かしていません。

いろいろなアミノ酸ドリンクがありますが、味が好みで愛飲しているのが
↓こちら

メダリスト 500ml お徳用 30袋入

これを1日あたり500mlです。

噂では「痩せるアミノ酸飲料」と言われているらしいのですが、運動を併せないとその効果はないと思いますよ(笑)

以上、皆様の何かの参考になれば幸いです。