カテゴリ: ホントの話

お客様インタビュー 《後編 ~私から見たクルマ社会~》

ブログタイトル画像制作にご協力いただきましたスズキ エスクードにお乗りのTさんにお越しいただきお話を伺いました。

お客様インタビュー 《前編 ~ブログ画像制作 陰の立役者~》の続きです。

於:コメダ珈琲 京都二条駅前店


 

クルマと公共交通

Tさん:「たけしさん、知ったはります?ほとんどのハンドルを握るドライバーは、できれば運転したくないって思ってるんですよ。」

たけし:「え??? それどういうことですか?」

Tさん:「例えば、同じ職場の複数人が1台のクルマで移動するとします。そんなときは決まって一番後輩が運転するんです。つまり運転 な ん か ・・・下っ端の役目って思ってるんです。」

たけし:「クルマの運転が好きな僕にはちょっとわからない感覚ですね。」

Tさん:「僕もクルマ好きではない友人から聞いて意外でしたが、好きだからこそ見えない一般的な視点っていうのがあるんだなって思いました。他にはね、田舎道に多いんですが、やたらゆっくりと走るクルマやなーと思ってたら、その前方の信号が早く赤に変わるのを期待してるんですね。黄色になったらさらに速度を緩めてね、停止線に止まるでしょ。そうすると、「ふーっ、やっと休める」と言わんばかりに溜め息ついてるドライバー、結構見ますよ。」

たけし:「へー、そうなんですねー。」

Tさん:「長期休暇の時期となると、運転したくないドライバーで高速道路がいっぱいになります。多くの家庭では、長距離移動するのにクルマが一番安いからです。昔、ETCが1000円の時あったでしょ?あの時は僕の仲間内もみんな良く思ってませんでした。渋滞や事故に遭う確率が上がりますからね。クルマは、好きな時に好きな場所へ移動できる任意さが最大の魅力です。そんな 『贅 沢 な』 手段はもっと高価であっていいと思うんですね。」

たけし:「僕は相対的に、公共交通をもっと安くすればいいと思っていましたが、クルマが安すぎるというご意見、大いに賛成です。クルマが必需という地域や家庭も、自家用車を所有することが昔のように贅沢なままだったら、現在の生活環境が違っていたかもしれませんよね。」

Tさん:「そうですね。僕はクルマもクルマの運転もすごく好きですから、どれだけ高価でも、頑張ってクルマの移動を選択すると思います。」

 


一般道走行の運転技術

Tさん:「長期休暇中の中国道宝塚付近の渋滞って有名ですが、1台のブレーキの掛け方がきっかけなんですよね。後続のクルマは前のクルマより長くブレーキを掛ける。その連鎖が渋滞を作るんです。渋滞を抜けると事故も何もなくて、ほんと不思議に感じるんですが、どれだけ交通量が多くても皆が一定のスピードで走っていると渋滞は発生しません。運転が上手なドライバーばかりだと渋滞の状況も随分違うと思いますね。」

たけし:「その運転技術のことですが、実は今日の午前中、セミナーをしたんです。」

Tさん:「え?!聞いてないですよ。何で呼んでくれはらへんかったんですかー。どこでしはったんですか?」

たけし:「このすぐ近くですよ。それにTさん運転上手じゃないですか(笑)ラリーとか出はるくらいの腕前ですし。」

Tさん:「どんなことしゃべらはったんですか?」

たけし:「まあ、本当に基本的なことです。例えば「ブレーキは一定」にとかです。セミナー受講者で既に長期間実践されている方は、無駄のない運転の基本を心がけると、周囲の状況をよく把握しようとするので、危険予測が飛躍的に敏感になったとおっしゃってました。」

Tさん:「それはとても理に適ったことと思います。あとね、運転姿勢というかドライビングポジションがおかしいドライバーが多いです。背もたれ後ろに倒して、こーんな感じで(片手を突っ張って)ハンドルの真下を操作する人。楽な姿勢と勘違いしているのかもしれませんが、腰にすごく負担になりますよね。」

たけし:「そうですね。ハンドルは10時10分の位置か、形状によって9時15分の位置で持って下さいと、僕は皆さんにお伝えしてます。」

Tさん:「シート形状がまず大切ですが、そのように握ると自然に背もたれは立つ方向になって腰が落ち着き、長時間運転でもまず疲れません。ブレーキ操作もしやすくなりますよね。」

たけし:「本当は教習所でも似たことを教わっているはずなんですが、実感・実践されている方は少ないと思います。基本の運転操作ができるドライバーが増えてクルマの交通環境が改善されるといいですね。」

店員さん:「すみません、ラストオーダーのお時間です。他にご注文はよろしいでしょうか。」

Tさん:「あ、もうそんな時間なんですね。楽しいお話は尽きませんね。」

たけし:「あっという間の3時間でしたね。全国をクルマでたくさん運転される、Tさんならではの視点で、いろいろ楽しいお話が聞けました。またお付き合いいただけるとうれしいです。本当にありがとうございました。」

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