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アルファGT エンジン警告灯点灯のワケ(MOTOR CONTROL SYSTEM FAILURE)

車の診断(修理)の相談です。
昨日アルファGTで高速道を走行していたところ、motor control system failure のエラーが突然点灯し、同時にガソリン警告も点灯して残量が0に張り付いた状態となりました。
体感的には不具合なさそうな為、念のため少しガソリンを入れてゆっくり帰宅しましたが何度かエンジンを再起動しても状態は変わらずでした。(ガソリン残量も0表示のままです)
また、バッテリーのマイナスターミナルを一度外した上での再始動もしましたが、こちらも効果なしでした。
Webでは似たような事例も少し見つけましたが、一度診断にお伺いさせて頂けないでしょうか。

平成17年式 アルファGT GH-93732L 3.2LV6 6MT 左H 走行距離106,000km

motor control failure は、エンジン電子制御システムの不調です。


警告表示に加えて、ガソリン残量をわからなくし、自走で可能な限り早く修理工場へ促す仕組みです。エンジン警告灯が点灯している間は、不調に拠らずエンジンを稼働させる(フェイルセーフモード)のですが、体感不調はほとんどないようですので、そのまま入庫いただくことにしました。

様々な不調を代表の警報で運転者に報せますので、Web事例を頼らず、エンジン制御システムに記憶された情報から不調箇所を絞り込むことが大切です。

早速multiecuscanを接続します。

過去にABS不調があったときに関連したと思われる情報も記憶されていましたが、いったん消去して再接続すると、一つの現在進行の致命的な(Fatal)エラーが残りました。

エアフロメータ(エアフロセンサ)はエンジン制御の主部と思っていましたが、信号が絶たれているような不調にかかわらず、意外にも普通にエンジンを稼働できているのに驚きます。

さて、もちろんセンサー本体ではなく、コネクタ付近の断線なども可能性としてあるわけですが、作業時間短縮を優先すると、部品交換に勝る方法はありません。

年式的に新品部品は高騰しすぎて、とても賭ける気持ちにはなりませんが、幸い中古部品はかなり安価に流通しています。

吸入ダクトと一体のBOSCH製エアフロメータは、5ポイントの特殊形状の工具さえあれば、センサー部分だけで簡単に交換できます。

運よくセンサー交換だけで警告表示は消えて調子を戻しましたので、この状態でしばらくお過ごしください。

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