フォルクスワーゲン ポロ(6NAHS)オーバーヒート

整備日記はプロ向です。一般の方には読みにくい内容になってます。
水温計の針がかなり上昇するので不安になられ、出先からお知らせいただきました。
念のため,積載車で引き取りに行きました。
車は,平成11年式 フォルクスワーゲン ポロ 6NAHS 走行45000キロ。
現地についてエンジン始動→少し走行すると水温計の針が見る見る上昇します。→ついにはリザーブタンク内でLLCがボコボコと沸騰(?)します。
症状が確認できましたので,工場に持ち帰ります。
このお客様は,水温計をよく見てくださったので軽症で済みそうです。
さて,慣れない輸入車ですので,正規ディーラーに聞いてみました。
サーモスタットの不良が多いらしいです。
樹脂のハウジングの一部が折れるんですって。
サーモスタットが開かなくなり,オーバーヒート。
納得ですね。
調べます→なんともなってません(ハズレ)
でもよく折れるとの事ですから(多分劣化したLLCの仕業だと思いますが)予防的に新品をつけました。
そうしたら残るはラジエータの詰まりか,ウォータポンプ不良ってところですか?
LLCを見ている限りは,汚れも劣化もほとんどないようですので,ラジエータの詰まりの可能性は低いということで,ウォーターポンプに的を絞りました。
ここから少し手間がかかります。タイミングベルトを外す必要がありますんで。
そして,どんどんばらします。
固く固着したウォーターポンプをやっとの思いで外すと,思いもよらない光景が…
樹脂でできたインペラが,ポロッと外れてるぢゃないですか!!!
これではLLCが圧送されるはずありませんね。
新しく注文したウォーターポンプはちょっと形が違いました。
対策されているのでしょうか?
でも同じような樹脂インペラです。
後で知りましたが,このトラブル割と頻繁だそうです。