世界で一番過酷な日本の気候(VWゴルフ4 GH-1JAZ3 車検整備で)

ひどい雨の日などで、エンジンがブルブルと振動して不安定になり、いつ止まってしまうか不安なので診断して欲しいとのご依頼です。

平成15年式 GH-1JAZJ 走行距離 80,000km

湿度の高い日に、エンジン不調に陥るのは高電圧が発生する点火系統に不調があることが多く、診断の前に点火系統のリフレッシュをお勧めしました(スパークプラグ、ハイテンションコード、イグニッションコイル)。外部診断機に接続しますと以下のフォルト(現在進行ではない)。

1番シリンダと特定できないミスファイヤ。

クランク角センサーで検出される角速度の変動で、どのシリンダにミスファイヤがあるのか特定できる仕組みです。高電圧側(点火2次系統)はエンジンECUで直接故障の判定が難しく、間接診断結果です。インジェクタの不調でも同様の診断が出るでしょう。

しかし、今回は雨天時に症状が出るとの情報をいただいておりましたので、点火系統の部品交換に踏み切りました。

夏季は高温多湿、冬季は低温多湿。一年中湿度が極めて高い日本の気候は自動車にとって非常に過酷です。国産車と輸入車では部品の耐久性に差があるのは自然なことなのかもしれません。

そして最後に、エンジン始動時にインパネにアラームと同時に現れる「SERVICE NOW!」の表示をリセットしました。

そしてお渡し後、天候が大荒れの中、長距離運転され、特に問題なく走破したとのお知らせをいただき安心いたしました。
また、少し気になる不整脈のようなタコメーターの針の振れも大幅に改善したとのことでした。