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クーラント減少の原因は…(スバル レガシィツーリングワゴン TA-BP5 車検整備)

車検整備でお預かりしたレガシィ ツーリングワゴン。

平成15年式 TA-BP5 EJ20ターボ 走行距離 108,000km

半年毎のオイル交換て定期的にご来店され、その度にクーラントの減少が気がかりでした。


ご来店直後エンジンが暖かいとき、ボンネットフードを開放しても鼻に感じるクーラント臭はありませんので、長期にわたって観察していましたが、今回は車検で数日お預かりしますのでさらに入念に点検します。

ウォーターポンプは1年半前にタイミングベルトと共に交換済み、サーモスタットハウジングからもラジエータからもリークはありません。各部ホースのジョイントなども観察しますがやはり目立つリークは無いようです。

さらに観察すると、エンジン上部に配置されるクーラントのサブタンク(エキスパンションタンク)に結晶化したクーラントがありました。キャップの気密不良かと思いましたがどうも様子が違います。

そして翌日、エンジンが完全に冷えた状態で、樹脂製タンクの表面からクーラントが滲み出していました!

同じEJ20でも以前は金属製のタンクでした。このように樹脂製になると経年変化が早いのかもしれません。BMW E46 でも同様の部位に急に亀裂が発生して予測が難しい事例があります。

いずれにしてもクーラント管理が影響しますから、僕が拝見する以前のクーラント管理がどうだったのか。今後は同じ材質で作られているラジエータのタンクにも注意が必要です。

これから寒い季節になると膨張率の関係か夏場よりもクーラントリークのトラブルは増加傾向になります。

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