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トヨタ チェイサー エンスト&エンジンチェックランプ点灯(E-JZX90)


JZX90 トヨタ チェイサーです。

エンジンの始動はでき、アイドリングはするがアクセルを踏み込むとエンストする。また同時にエンジンチェックランプも点灯する。とのことで入庫いただきました。

平成5年式 E-JZX90 1JZ-GE 走行距離133,000km。

ところが、入庫した同車両はいたって調子がよく、アイドリング、吹き上がりとも問題ありません。お客様の訴える症状は時々出るものだとわかりました。

まず、T端子短絡してダイアグコードを呼び出します。

コード12:回転信号系(Ne)
コード21:O2センサー系

の2つが出ました。EFIヒューズを抜いて一旦消去しますとコード21:O2センサー系のみとなりました。

こちらの車両は以前から何度か修理で入庫いただいています。O2センサー異常は以前から把握しており、お客様のご要望で交換未実施となっています。

また、約1年前に、同一コードの表示でディストリビュータ内の回転センサー不良でディストリビュータAssyの中古品と交換した修理歴があり、その際、お客様には同一年式の中古品はいくら走行距離が少ないとはいっても経年劣化はしていますから信頼性に劣り、新品をお奨めしたのですが、今回残念なことに、同様の症状に陥りました。

さて、工場内で長時間アイドリングしていますと、エンジンチェックランプが点灯、吹き上がり不良やエンスト、再始動困難などの症状が出ました。

早速ディストリビュータの4極コネクタの抵抗値を基準と照らし合わせますが、どれも正常範囲内。やはり出力波形を見ないといけないようです。依然としてチェックランプは点灯し、調子は悪いままです。

一旦エンジンを止め、ディストリビュータキャップ内 回転センサー付近をパーツクリーナで冷却しますと、一度は始動不良、チェックランプ点灯しましたが、まもなく消灯しエンジンの調子が戻りました。

観察の結果、中古品のディストリビュータ内 回転センサーの不具合が濃厚ですが、この年式のECUは内部異常(電解コンデンサ液漏れなど)も視野に入れる必要があります。

お客様に了承を得て、ディストリビュータAssy新品交換、さらに、13万キロ無交換だったスパークプラグも今回交換することになりました。

さて、只今部品手配中で、ECU内部も同時に点検、観察する必要があります。

次回『トヨタ チェイサー エンスト&エンジンチェックランプ点灯(続き、E-JZX90)』に続く

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