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水温高すぎ!?スズキ軽自動車の冷却系整備について(K6Aエンジン車)

クーラント交換が車検毎のスズキ アルト

平成16年式 CBA-HA24S K6A 3AT 走行距離 22,000km


ラジエーターキャップを取り外した状態で、クーラントのエア抜きとクーリングファン作動確認の作業中、沸騰して勢いよくクーラントが噴出したので慌ててエンジンを停止。

改めて診断機接続してエンジン始動、しばらくすると水温センサーの指示値は104℃まで上昇し、再沸騰する気配です。

ラジエーターキャップで加圧していない状態で104℃という指示値は疑問ですが、サービスマニュアルを参照するとサーモスタットの開弁温度は、なんと『97℃』! クーリングファンは、作動開始が106℃で、停止が101℃とのこと。

今までにも同型車の点検作業をしていますが、今日は偶然、低気圧最接近時に作業していたので激しい沸騰が起こったようです。

さらに調査すると、同年代のK6Aエンジン搭載車で97℃のサーモスタットを使用しているのはHA24S, HA24Vのみ。

エンジンを高温駆動して燃費向上の意図でもあったのでしょうか。多くの輸入車同様、冷却系統のストレスが大きいので、このアルトに限っては経年車の点検で特に注意が必要です。

さて、この年代の横置きK6Aは、NA、ターボ問わずウォーターポンプ交換が困難なことで知られます。

NA車は手持ちの工具ではウォーターポンプ取り付けボルトの一つにアプローチできずにエキゾーストマニホールドを取り外します。ウォーターポンプ交換時期になると排気廻りのボルト、ナットが腐食して離脱困難で、3度に2度はボルトを折ります。

先日のターボ仕様車、アルトラパンは幸いにもインテークパイプを緩めて少し角度を変えることでターボチャージャーを取り外すことなくウォーターポンプ交換できました(整備要領書ではターボチャージャーを取外しを指示)。

平成21年式 DBA-HE22S K6Aターボ CVT 走行距離 99,500km

10万キロ走行の節目に交換したウォーターポンプは、ちょうど中心軸から僅かなクーラントリークが始まっていました。

こちらのラパンのサーモスタットは安心の(?)88℃仕様ですね。

↓これは社外品の97℃品です。

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