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サイドフロー式ラジエーター採用のフィアットパンダ(ZFA312 FIAT 3rd Panda ラジエーター交換)

エンジンオイル交換のとき、僕はオイルレベルゲージよりも先にクーラントのサブタンクを見ます。水冷エンジンにとってクーラント不足は致命傷を与えることがあり、レベルチェックはとても大切だからです。

タイミングベルト交換後初めてのオイル交換時、3代目フィアット パンダのクーラントレベルはMINを下回っていました。

平成26年式 -13909- ZFA312 169A4000 5MT 走行距離 64,000km


点検するとアッパーホースが接続される近傍から、はっきりとクーラント臭を感じました。

クーラントが滴下するほどのリークではないのですが、クーラントの温度差が大きくなるこの寒い季節、早めに対処するのが理想です。

しかし、こちらのパンダは正規輸入のモデルではないため、該当するラジエーターは国内に部品登録のないものでした。

本国に手配を掛けて入手を急ぎましたが、ラジエーター不良が判明してから作業にとりかかるまで約2か月を要しました。

パンダのラジエーターはサイドフロー式。

主流のダウンフロー式と比較して湯流れに優れますから、スポーツ製に富む車種は積極的に採用しています。

オールアルミのラジエーターなら耐久性は安心なのですが、多くの場合コアはアルミニウム製でも、タンクは樹脂製です。

パンダのラジエーターの樹脂タンクは、国産車ではあまり見かけない飴色です。しかし素材は、一般的なグラファイト混合ポリアミド(PA66+GF30)で同様。

サイドフロー式ラジエーターのタンクは、エンジン稼働中、上下に大きな温度差が生じます。樹脂に歪が出やすく、コアとの接合部からクーラントのにじみが発生することが珍しくありません。

サイドフロー式ラジエーターは定期交換をスケジュールする必要があるでしょう。

さて、パンダのラジエーターは随分奥まった配置です。

フロント部分をほとんど取り払わないと到達できない構造です。

額縁のような四角いフレームにラジエーターとクーラーコンデンサーを一体化し、工場での組み立て易さを追求しているように思います。

ラジエーターの億にはエンジン+トランスミッションのひと塊がありますが、ラジエーターを組む前に車両前方から滑り込ませるように組んであるのかもしれません。

真新しいフィアット純正(欧州デンソー製)ラジエーターが綺麗に収まり、例年にない寒い季節を安心してお過ごしいただけそうです。

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