前回記事『新型 フィアット パンダ ~専門店の並行車 車検に備える~(FIAT Panda FIRE 1.2 8V )』の続きです。
京都運輸支局の車検場でのヘッドライトの検査は、ロボットテスターによる向き・光度の計測と、検査官の目視によるカットオフラインの形状確認により総合判定されます。
今回の検査では、並行輸入車の左ハンドルということもあり、スクリーンに映したロービームの配光パターンを入念に見る検査官の姿が印象的でした。
さて、無事継続検査を終えた帰途、エンジンがブルブルと震えたかとおもうと突然のエンジン警告表示。
調子はすぐに戻りましたが、警告灯は点灯したままです。
お預かり時、エンジン警告灯の点灯があったが今は調子が戻っていると伺っていましたが、原因が取り除かれていないようです。
オーナー様が懸念されていたのは、ご自身で交換に挑戦された汎用長寿命イリジウムプラグの影響でした。
Multiecuscanで警告灯点灯の理由を閲覧します。
上流側O2センサーの出力異常を検出していました。
O2センサーそのものの不調の他、燃調が良くない場合も同様の警告を出しますので、まずは標準のスパークプラグを装着することにします。
取寄せたフィアット純正のスパークプラグは、信頼のMADE IN JAPAN NGK製の特殊形状でした。
汎用イリジウムプラグと電極の突出量が随分違います。燃焼室内の点火位置はシンプルなシングルカム8バルブのFIREエンジンでは重要なのかもしれません。
規定トルクで締結します。入庫時に装着されていた汎用イリジウムプラグの締付は4本共少し足りなかったようです。国産車とは勝手の違う困難なプラグ交換に挑戦されたオーナー様は、デリケートな愛車を労わるお気持ちがあったのでしょう。
↓4つのイグニッションコイルが一纏めになったコイルパックと称する点火装置
その後、試運転、始動・停止を繰り返しましたが、現在のところエンジン不調も警告灯点灯もありません。一旦お返ししてその後の様子をうかがうことにします。
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