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アルファロメオと向き合う酷暑のファクトリー(アルファGTV GF-916C1 V6 3.0L)

一番暑い季節に入庫いただいたのには理由がありました。

走行10万キロ目前でスパークプラグとイグニッションコイルの交換で入庫した 916アルファGTV。

平成13年式 GF-916C1 V6 3.0L 6MT 走行距離 95,000km。


エンジンルームに目いっぱい詰め込まれたV6 3.0ユニットからの熱は各部を劣化させます。

V6エンジンの奥側バンクにある3本の点火装置にアプローチするにはサージタンクとそれに接続されるホースやクリップを取り外す必要があります。

部品供給が十分な頃と違って、アルファGTVは、製造から10年を経過したあたりから次々と純正部品の入手が困難になりました。したがって一本のゴムホース、1つのクリップでも損傷しないように丁寧に脱着しなくてはいけません。

寒い時期では破損してしまうような劣化した部品も、今年のような酷暑の中では必要な柔軟性を得て部品を1つも壊すことなく作業を完了できました。

国産自動車の何倍もする高価なイグニッションコイルとアルファ純正NGKの長寿命プラグで、オーナー様が少し違和感を感じておられたエンジンの吹き上がりや咆哮はすっかり満足のいくものになったようです。

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