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エンストしてエンジンが掛からなくなった スズキ キャリィ (DD51T F6A)

走行中、急にアクセルの反応が悪くなり、そのままエンスト。セルモーターは勢いよく回るが、再始動ができないという車両。一定時間(30分~1時間)経過後再始動できることが多いといいます。

車は、スズキ キャリィ DD51T 平成4年式 F6A 4WD 5MT 走行14万キロ。


実はこの車両、今回の入庫の4ヶ月前、同様の症状で入庫。燃料ポンプと燃料ストレーナ、そして燃料ポンプリレーが新品に交換されています。

では、基本的な点検から。

タイミングライトを用いて点火の簡易点検(ハイテンションコードは半年前に新品に交換済み)→OK

圧縮圧力の測定→全体的にやや低いがばらつきなし。

キャブレータに燃料が来ているか→NG

キャブレータのフューエルインレットチューブを外すとガソリンが一滴も出てきません。クランキングを数回試みますが全く出てくる気配がありません。エンストの原因は燃料系に絞り込めました。
さて、リレーとポンプは4ヶ月前に新品に交換済みです。

ポンプの2極コネクターを外し、サーキットテスターで電源とアースの確認→OK

じゃあポンプの不良なのでしょうか?まさか…

ポンプをプラスチックハンマーで数回叩くと → 動きました!

しかし動きが不安定で、時々止まります。ポンプ本体も熱いぐらいに加熱しています。やはり、新しいポンプの不良に間違いなさそうです。

ディーラーに連絡を取り、車両ごと診断してもらい、やはりポンプの不良ということで部品クレーム処理となりました。初期不良ならまだしも、しばらく時間が経過してからの不具合には困りました。お客様の信頼も少し無くしたような気がした一件でした。

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