整備日記はプロ向です。一般の方には読みにくい内容になってます。
パワステオイル漏れが直らないと同業者から持ち込まれたトヨタ ウインダム。
平成９年３月式，MCV21，エンジン2MZ-FE，走行46,000km。
現車を確認すると，確かにパワステポンプはオイルでボトボトに濡れています。
オイルも綺麗な琥珀色で，トヨタ純正のパワステオイルのように見えます。
パワステポンプはリビルト品に交換されていてとても綺麗です。
しかも，持ち込んだ同業者曰く，一回交換してもまた漏れてきたので，リビルトメーカーにクレームを申し立て，二回交換を実施し，それでも直らないから困ったということでした。
ここまで聞いて，パワステポンプではないなと感じ始め，他を見てみることにしました。
パワステポンプの軸よりも上が濡れているので，辿っていくと，エンジン後ろバンクのヘッドカバーあたりから綺麗なオイルで濡れているじゃないですか！
エンジンオイルのレベルゲージを抜くと，とても綺麗なオイルが入っています。
ヘッドカバーパッキンを交換して完治となりました。
と簡単に書いていますが，この2MZ-FEというV6エンジン，後ろバンクのパッキン交換の標準作業時間は2.1時間と，やや難整備でした。
所々ヘックスボルトやトルクスボルトが使用されていて，国産エンジンに使うボルト類も変わってきたんだなと実感する作業でした。
この車のオーナーは，中古で購入後，走行距離にかかわらず３ヶ月に一度は必ずオイル交換されていると聞きました。