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手入れの差が出る車齢(スズキ キャリィ GD-DA52T 車検整備)

24ヶ月点検と継続検査代行(車検整備)でお預かりしてますスズキ キャリィは、車齢が14年になりました。

平成13年式 GD-DA52T F6A 5MT 走行距離 55,000km

トヨタ車は驚異的な高耐久・高品質を誇りますが、スズキ車も紛うことなき国産工業製品。世界全体から見ると超高品質なのです。


車齢14年は概ね折り返し地点でしょう。

但し、14年で折り返してゴールに辿りつくには、適切なメンテナンスが不可欠です。一番大切なメンテナンスは、主にユーザーサイドで管理されるエンジンオイルの交換です。適切な時期で交換を実施されている自動車とそうでない自動車ではエンジンだけでなく各部痛み具合が違ってきます。

そして、このキャリィの年代だと2年毎のクーラント交換がエンジンオイル交換よりも大切かもしれません。抜き取った旧クーラントは冒頭の写真の通り綺麗なグリーン。鋳鉄製シリンダブロックのF6Aは、クーラント管理を怠ると瞬く間に水路を傷めてしまいます。早いものでは車齢7~8年で水路全損に陥ります。

ファンベルト交換のためにセンターコンソールを移動させます。この頃のF6AはVベルト。不適切なベルトの使用で鳴きが発生していませんか?

ロワーアームのボールジョイントにグリースにじみがありました。

離脱して確認すると、ダストブーツに大きな亀裂。

スズキ純正でダストブーツのみの供給がある珍しいタイプです。多くはロワーアームと一体型ですね。

そしてマニュアルトランスミッションには、もちろんスバル純正ギアオイルをこまめに交換し、ギアシフトが渋くなりがちなスズキのギアを早期から延命処置しています。


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