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ウォーターポンプからのクーラント漏れ(その2、スズキ MRワゴン UA-MF21S 車検整備)

前回記事『ウォーターポンプからのクーラント漏れ(スズキ MRワゴン UA-MF21S 車検予防整備)』の続きです。

24ヶ月点検(車検整備)でウォーターポンプからのクーラント漏れを発見したスズキ MRワゴン。

平成16年式 UA-MF21S K6A 4AT 走行距離 36,000km

微弱な漏れ(滲み)ですが、放置しておくとクーラント量が減少し、突然エンジンオーバーヒートに陥ります。クーラントレベルの変化を注意深く継続的に点検する理由は、予兆の感じにくいオーバーヒートを未然に防止するためです。アルミニウム合金が多用された近年のエンジンはオーバーヒートで致命的なダメージを受けることが少なくありません。


さて、軽自動車の狭いエンジンルームに詰め込まれたエンジンの脇に配置されたウォーターポンプにたどり着くのは容易ではありません。

MRワゴンの場合、フロントバンパー、ヘッドライトユニット、エキゾーストマニホールド(with キャタライザ)の離脱が必須です。

フロントパイプとの接続部のボルトは離脱時に変形するほど衝撃を加えないと緩みませんでした。高温になる排気系のボルト類は離脱が困難な場合が少なくありません。今回は何とか緩みましたが、折れてしまった場合は完成までの時間も労力も桁違いになります。

この奥にウォーターポンプが配置されています。

エアコンコンプレッサを脇に避け、エキゾーストマニホールドを離脱

ようやくホンプにアプローチできます。

ウォーターポンプを駆動するファンベルトはご覧の劣化で、無数のひび割れがありました。

ウォーターポンプの軸へつながる通路から滲み出たクーラントはシールユニットの劣化を示します。プーリーにも無視できないガタがありました。

排気系のボルトナットは新品を組み付けます。

フロントマスクを取り付け、2年に1度のポリッシング。屋外駐車の車齢11年でこのコンディションを維持しています。

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