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エンジン不調のスズキ エブリィ(LE-DA62V イグニッションコイル交換)

信号待ちなどで時々エンストし、再始動が困難な場合があるとのことで、まずは拝見することにしました。

平成14年式 LE-DA62V K6A 3AT 走行距離 140,000km

時々エンストということと、走行距離から、ISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)の清掃から始めようかと思案していると、明らかに1気筒が機能不全を起こしている独特のエンジン音でご来店されました。


パワーバランステストの結果、3番シリンダに不調があることがわかりました。各シリンダに一つずつ備わるダイレクトイグニッションコイルを引き抜くと、プラグホールには夥しい量のエンジンオイルが浸入していました。

コイル先端のラバーキャップは、エンジンオイルで膨潤して、写真のように脱離。プラグホール内に残ったままになっていました。

コイルの機能不全は、エンジンオイルに浸されて熱が余分に伝達したのかもしれません。そして、スパークプラグの碍子カシメ部には茶色いエンジンオイルが変質物がこびりついています。

プラグホールへのエンジンオイルの浸入を防止するために、ゴムパッキンを交換します。

バルブカバー裏にはエンジンオイルの変質物がこびりついていて、エンジンオイル交換管理があまり行き届いていない様子が窺えます。バルブカバー、プラグホール、PCVバルブのゴムパッキンを取り外します。PCVバルブ周りのパッキンはプラスチックのように硬化していて、プライヤーで割り取りました。

新品パーツは、注文して数時間で到着。

新しく取り寄せたDENSO製イグニッションコイルは金属スリーブのついた対策品に変更されているようです。


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