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トヨタ ヴィッツ アイシン製ウォーターポンプ の交換(UA-SCP10)

エンジンを3000rpm以上回した後で、回転が降下するとき、2500rpm付近でハムノイズのような共鳴音が出るとのことで入庫。

トヨタ ヴィッツ 平成15年式 UA-SCP10 1SZ-FE 5MT 走行距離 194,000km

試運転して確認しますと、確かに変わったノイズが出ています。しかしラジオなどを聴いていると聞こえないレベルですが、多走行車なので点検は入念に行います。


エンジン回転に同期しているので疑わしいエンジン補機およびアイドラープーリーの回転を触診で確かめます。点検の結果、ウォーターポンプの軸にガタがあることが判明… アイシン製の純正ウォーターポンプを用意しました。

しかし、この補機ベルト、前回交換から10万キロ走行しているのにヒビひとつ入っていません。トヨタ純正ベルトは、このような4リブの細いベルトでさえ、超高耐久なのです。今回はあえてベルト交換せずに再使用します。


この1SZ-FEのベルトレイアウトは少し変わっていて、ウォーターポンププーリーの上下をベルトが挟み込むような状態になっています。この特殊レイアウトのおかげで軸にガタが生じてもわずかな異音程度で、クーラント漏れや回転不良(固着など)がなかったのではないかと察します。

ダイハツ製のエンジンですが、補機の中でも寿命の比較的短いウォーターポンプへの負担の軽減のための意図的なレイアウトなのでしょうか?交換後、異音がすっかり解消されているのを確認して修理完了としました。

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ITS