繁忙期の3月は、検査場の混雑が尋常でありません。
並び始めてから受検まで2時間ということもありました。
連日受検されている同業者様、本当にお疲れ様です。
例年3月20日を過ぎたあたりから混雑が随分緩和してきます。今日の受検は10分~20分待ちでした。
さて、
定期点検で真っ先に確認するクーラントサブタンクの残量に目立つ変化を捉え、クーラントの匂いを辿ると、ウォーターポンプからのクーラントにじみを発見しました。
トヨタのNZ-FEエンジンは、ヴィッツ、ラウム、ファンカーゴ、イスト、プロボックス、カローラ、プレミオなど、非常に多くの車種に展開されたエンジンです。
こちらのAISIN製ウォーターポンプは、10万キロ毎の交換がいいのかもしれません。その前後でにじみが見られる例がとても多いからです。
今回は113,000kmでの交換でした。
ヴィッツ共通のエンジンルームに収まる1NZ-FEのウォーターポンプ交換は、ほんの少しのスペースの狭さのため、ボディーと干渉してそのままでは離脱できません。
エンジンマウントを一旦取り外して、ボディーと干渉しない位置までエンジンを下げてから交換します。
少しトヨタらしくない整備性ですが、プラットフォームやエンジン共用を強力に推し進めた時代のクルマだからでしょうか。
もう1か月もするとカーエアコンを稼働させる夏日が訪れます。ちょうど今の時期にオーバーヒート対策ができて安心いたしました。
AISIN(アイシン) ウォーターポンプ トヨタ 16100-29155WPT-111