定期点検でお預かりしています、日産プレサージュとアルファロメオミト。 プレサージュはトランスファオイルが容量の1/3ほど、そしてミトはマニュアルトランスミッションオイルが容量の半分程度しか入っていませんでした。 不自然なオイル量が2台続く珍しい一日です。 ギアオイルは、エンジンオイルのような燃焼ガスに晒されるような環境にはありませんが、規定量より大幅に少ないのは大きな故障につながる可能性が非常に高く、点検まで特に不具合がなかったことは幸運でした。 プレサージュは3ヶ月前、僕が初めて行うATF交換で、規定量より随分多い抜き取り量を疑問に思っていました。オートマチックトランスミッションと、トランスファは隣接していますが、別室で、別オイルを注入しています。前作業者が、2箇所のドレーンから抜き取ったオイルの量を軽量し、オ … [Read more...] about 基本に忠実な点検整備の大切さ(日産 プレサージュ 車検、アルファロメオ Mito 点検)
メンテナンス一般
季節の変わり目と自動車の不調(車検や点検で思うこと)
人間の体調と同じように、自動車にとっても季節の変わり目は注意が必要です。 特に寒暖差が大きくなる初秋~晩秋にかけて、過酷な真夏を乗り切った各部の疲労は、膨張収縮の増大で表面化することが多いように感じます。 車検整備でお預かりしているダイハツ タント L350S のドライブシャフトのインナー側ダストブーツは、前回の点検時には問題ありませんでしたが、今回は完全に分離していて内部のグリースが辺りに飛散していました。 インナー側のブーツ交換は比較的大掛かりな分解を伴いますが、分割ブーツの寸法一覧から適合しそうなものをチョイスして、簡易補修をしました。 チャージランプが点いたままになった三菱ミニキャブバン … [Read more...] about 季節の変わり目と自動車の不調(車検や点検で思うこと)
ヘッドライト検査の暫定基準 ~車検時 ロービーム検査への移行~
車検コースでのヘッドライト検査が原則ロービームに移行して約2週間が経過しました。難しい計測判定に移行するので混乱は明らかと思い、僕は、8ヶ月前から各所に問題予想を投げかけましたが、特に動きがないまま平成27年9月1日を迎えました。 繁忙期でも見られないような大渋滞は全国各地で見られたのでしょう。9月14日(月)ヘッドライト検査に一部変更が加えられました。 最初はロービームで検査、不合格の場合はその場でハイビームで再検査。ハイビームでも不合格の場合は一旦コースから出て、再々検査はロービーム・ハイビーム任意で受検できるとのこと。渋滞緩和目的の暫定措置だとのことです。 ↓整備工場向けの国土交通省の文書にも同種の記載があります。 国自整第54号-2-(1)-イ カットオフラインの明瞭な理想的な配光だと、ロービーム計測・ … [Read more...] about ヘッドライト検査の暫定基準 ~車検時 ロービーム検査への移行~
停滞するヘッドライト検査(軽自動車検査協会での車検)
平成27年9月1日、予告通り車検コースでのヘッドライト検査がすれ違い用前照灯(ロービーム)で行われることになりました。 検査方法変更の公示があってすぐ、各所に混乱の予想とその理由を伝えましたが、まるで地動説を唱えるコペルニクスの如し… 結局、大きな修正や緩和のないまま開始されたロービーム検査。予想通りの輻輳と不合格率で、本日受検した軽自動車検査協会京都事務所の車検コースは長蛇の列でした。 顔馴染みになった検査官とお話しすると、不合格は約半数とのこと。周知が行き届いていないことを差し引いても、ロービーム計測と判定の難易度が非常に高いことを示しているといえるでしょう。 僕はこの約8ヶ月間、傾向と対策を行って、ロービームでの車検合格率を約95%まで向上しました。しかし、計測結果を見ると保安基準ギリギリの合格も目立ち、満足のできる合格と … [Read more...] about 停滞するヘッドライト検査(軽自動車検査協会での車検)
車検コースの計測誤差は許容範囲???(すれ違い用前照灯試験、ヘッドライト検査)
車検整備でお預かりした。トヨタ プラッツです。 平成12年式 GH-NCP12 1NZ-FE 4AT 走行距離 … [Read more...] about 車検コースの計測誤差は許容範囲???(すれ違い用前照灯試験、ヘッドライト検査)
続く猛暑日 ~自動車への労わり~
例年にない連日の猛暑。人はもちろん自動車にとっても辛い異常高温、異常高多湿の気候です。 主にユーザに委ねられるエンジンオイル交換管理。良質なエンジンオイルは、エンジン内部の潤滑を良好にすることで余分な発熱を抑えますので、特にこのような過酷な環境で差が出ます。適切な時期に実施するのが基本でしょう。 プジョー 3008 平成25年式 ABA-T85F02 走行距離 9,000km エンジンオイルはMOTUL 8100 X-cess 5W-40。3008はオートマチックがアイシン製になったそうです。 次に、ダイハツ ハイゼットトラックは、24ヶ月点検と同時にエンジンオイル交換。 平成17年式 LE-S200P EF-VE 3AT 走行距離 … [Read more...] about 続く猛暑日 ~自動車への労わり~
すれ違い用前照灯計測ログ(軽自動車検査協会の車検・ヘッドライト検査)
ここ最近の軽自動車検査協会京都事務所での車検時ヘッドライト検査計測結果です。 平成19年式 ホンダ アクティ GBD-HH5 E07Z 5MT 走行距離 59,000km 左灯:左方8.9cm(○) 下方7.7cm(○) 126hcd 右灯:左方3.7cm(○) 下方8.4cm(○) 76hcd 平成17年式 スズキ キャリィ LE-DA63T K6A 3AT 走行距離 211,000km 左灯:右方3.5cm(○) 下方6.3cm(○) 124hcd 右灯:右方20.5cm(○) 下方11.8cm(○) 76hcd 平成16年式 スズキ エブリィ GH-DA62W K6Aターボ 4AT 走行距離 65,000km 左灯:左方0.7cm(○) 下方8.7cm(○) … [Read more...] about すれ違い用前照灯計測ログ(軽自動車検査協会の車検・ヘッドライト検査)
スチールホイールこそユニフォミティのマッチングを(ホイールバランス調整)
タイヤを新調するとき、ホイールへの組み付けは、一般的に「軽点」と言われるタイヤの一番軽い位置(黄色いペイントマーク)を、エアバルブの位置に合わせる慣習があります。 エアバルブの重さとタイヤの軽い位置を合わせることで重量相殺を狙った方法ですが、組み付け後、ホイールバランサに掛けて重量バランスを調整するのですから、それほど意味のある手法とは思いません。 さて、あなたはご存知かもしれませんが、新車装着のタイヤは「RFVマーク(Radial Force … [Read more...] about スチールホイールこそユニフォミティのマッチングを(ホイールバランス調整)
タイヤのユニフォミティ(均一性、ホイールバランス調整について)
あなたは、新品タイヤの側面にある2色のペイントマークをご存知でしょうか? まず、赤いペイントマークがあります。RFVマークと呼ばれるもので、ラジアルフォースヴァリエーションの略で、もっとも剛性が高く、たわみの少ない位置です。そして、純正ホイールにペイントされている青や白のマークはホイール半径が最も小さいポイント(ローポイント)です。 RFVマークとローポイントを合わせることで、荷重がかかる場合に最も滑らかにタイヤホイールを回転させる狙いがあります。 一方、黄色いマークは「軽点」と言われる円周上で軽い位置を示しています。 エアバルブの重量相殺を目的に、アフターマーケットでエアバルブの位置と軽点を合わせて組む慣習があるのはご存知の方も多いことと思います。重量のアンバランスもタイヤ&ホイールのノンユニフォミティ(不均一)と捉え … [Read more...] about タイヤのユニフォミティ(均一性、ホイールバランス調整について)
フロントガラス撥水加工で梅雨の視界確保を(レインX)
もう30年近く前になるでしょうか、フロントガラスの撥水剤といえば「スーパーレインX」でした。 手塗りの施工で強力な撥水皮膜を形成します。 施工説明には、数十年前と違う方法が書かれていて、確かに簡単ですが施工ムラができてしまいます。数十年前の記憶をたどって丁寧に施工(塗り延ばし工程をプラス)するとムラなく仕上がり、撥水効果も昔のものより優れているように感じます。 … [Read more...] about フロントガラス撥水加工で梅雨の視界確保を(レインX)
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