サニーカリフォルニアです。ブログをご覧いただき、メールで初めてお問い合わせいただいたお客様です。メールの冒頭で「ドライブシャフトブーツ破れの修理」についてお尋ねでしたが、ドライブシャフトブーツの修理は何も特別なものではありません。
平成7年式 E-WFY10 FF4AT 走行距離195,000km
その後のメール内容で、「実は今年の五月に初めて自分で「ユーザー車検」を受けました。車について素人なのですが、自分でできる事は、自分でできないかと思っています。しかし、私の回りには、車のことがわかる人がいません。相談にのってもらえないか、と思っています。」と、お問い合わせの理由をお知らせいただきました。早速お越しいただき、お車を拝見することにします。
さて、僕は以前、ユーザー車検の記事を書きました。
本来、車検(継続検査)はユーザー(使用者)が実施することが法律で定められていて、点検整備がしっかりされていればプロでなくても簡単にできることを述べました。僕はユーザーに代わって継続検査を毎日のように代行受検しています。でも本当は、その代行受験の時間をプロの整備士でないとできない仕事に使いたいと思っています。
こちらのお客様は、まずご自身で車検(継続検査)を受験されました。そして、車との責任ある関わり方をいろいろ模索され、プロにしかできない仕事、使用者にもできる事を明確に(シェア)し、本当の意味で自動車を使用する実感を得たいというご意向がうかがえます。僕はこのようなお客様は大歓迎です。プロの仕事が明確になり、最高のものを提供したいと思うからです。
今まで点検整備されてきた正規ディーラーの仕事が不十分というわけではありませんが、本来のユーザーの在り方をサポートするには十分とはいえなかったのかもしれません。
さて、初めて拝見するお車です。状態を把握するため12ヶ月点検の実施、併せて不良箇所の修理(亀裂のあったドライブシャフトブーツ、バキュームホースの交換)、不適切だったキャブレーターの調整、油脂類の交換を済ませると、随分調子が良くなりました。
↓くすぶり気味だったスパークプラグです。
試運転しますと、とても丁寧にお乗りの様子です。全体の痛みが少なめで、体感としては実走行の約半分くらいの印象です。エンジンルームについても、手の届く範囲はとても綺麗に掃除されていて、お人柄がうかがえます。
比較的多走行(20万キロ弱)ですので、足回り(サスペンション)の痛みが気になりますが、ご予算の都合もございますのでご案内のみとし、今後の整備スケジュールについてはゆっくりとご相談させていただくことにしました。
この度は遠方よりご来店、誠にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。