日本国内でヒットセールスだったアルファロメオ156は、イタリア本国仕様の車高よりも低い仕立てで日本に正規輸入されていました。 イタリア本国ではいたって凡庸なセダンに、インポーターが、低いフォルムと敏感すぎるハンドリングを与えた理由は、異国のセダンにスポーツ色のイメージを持たせたかったからかもしれません。 バンプ側(縮み側)に余裕のないローダウンされたサスペンションは、少々強めの入力で簡単に底突きしてしまいます。特にカーブ途中の外側輪などは、もうほとんど縮み切っているので、路面の凸部を通過するとサスペンションが底を突いて動かなくなり、コントロールを失って大変怖い思いをします。 だから、そうならない程々の速度でしか走れない、本当の「スポーツ」とは言えない仕様なのです。 約5年前、本当のスポーツ走行をご存じのお客様は、 … [Read more...] about イタリア本国仕様の車高が正しい理由(アルファ156 2.0TS selespeed ロワーアーム交換)
サスペンション
ポルシェ 981ボクスター サスペンション修理 ~ミッドシップの特性を考える~
足回り損傷の修理依頼がありましたポルシェ981ボクスターです。 山坂道走行中に車体姿勢の制御が難しくなり道路側溝へ脱輪したとのこと。事故からしばらくして入庫したボクスターは、特に左後輪を強打した様子で、極端にトーアウトしていました。 アルミニウム合金のトーコントロールロッドが大きく曲がっている他は、ホイールに損傷があるだけで、ボディーへのダメージがなく、極めて幸運な脱輪の仕方だったと言えます。他車との接触やお客様にお怪我もない様子でしたのでホッと安心いたしました。 ↓大きく曲がったトーコントロールロッド(左)。パーツ側面にはAlSiMgMnと表記があり、特殊な合金なのでしょう。これほどの曲がりでも破断しない粘りのある特性に驚きました。アルミニウム合金を多用するクルマ全体の構成も、使用する場所で様々な特性を持たせ … [Read more...] about ポルシェ 981ボクスター サスペンション修理 ~ミッドシップの特性を考える~
忘れていたドライブフィールを再び(DBA-AK12 マーチ12SR ショックアブソーバー交換)
「どうされました? 何かありましたか?」 入念に試運転や点検をしたつもりでしたが、何か行き届かないところがあったのでしょうか。 ショックアブソーバ交換を終えてお渡し直後、マーチ12SRのオーナー様が店に戻ってこられたのです。作業の始終が頭の中を何度も巡ります。 「めちゃめちゃイイ!! 乗り心地がすっかり新車になりました。それにハンドルの応答がまるで違う!」 と、固いように見えたお客様の表情は満面の笑みで、うれしいご報告のため、早々にお立ち寄りくださったのです。 平成19年式 DBA-AK12 CR12DE(AUTECHチューン) 5MT … [Read more...] about 忘れていたドライブフィールを再び(DBA-AK12 マーチ12SR ショックアブソーバー交換)
サスペンション組み直しによる乗り心地改善(アルファロメオ GTV 3.0 V6 GF-916C1)
以前、ブレーキ整備を行ったアルファGTV 3.0 V6です。 《参考記事》 低速時ブレーキジャダーの改善(916 アルファGTV V6 … [Read more...] about サスペンション組み直しによる乗り心地改善(アルファロメオ GTV 3.0 V6 GF-916C1)
サスペンションの目的とは(CBA-NCZ20 トヨタ ラウム 乗り心地改善 ショックアブソーバー交換)
約2ヶ月前、乗り心地改善と各部整備のご相談がありましたトヨタ ラウムのお客様。綿密な打ち合わせと準備が整い、片道100km以上の遠方よりお越しくださいました。 平成17年式 CBA-NCZ20 1NZ-FE 4AT 走行距離 … [Read more...] about サスペンションの目的とは(CBA-NCZ20 トヨタ ラウム 乗り心地改善 ショックアブソーバー交換)
快適な乗り心地と運転技術向上のために(ドラテク講座・同乗体験)
今夜、乗り心地改善をご要望のお客さまに、適切なサスペンションが備わる自動車の助手席に同乗いただきました。簡単なドラテク講座も兼ねています。 国産車であれば、標準より少し減衰力の高いショックアブソーバの装着を基本にします。乗り心地は、主観に依るところが大きいので、実際に体感していただくのが一番と思います。今回も同乗体験のための車両提供にご協力いただきました。 平成15年式 トヨタ ヴィッツ UA-SCP10 1SZ-FE 5MT 走行距離 223,000km 走行距離21万キロ時点で、TRD(KYB製)ラリー競技用ショックアブソーバを装着しています。KYB New … [Read more...] about 快適な乗り心地と運転技術向上のために(ドラテク講座・同乗体験)
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