3回目の車検を迎えたスズキ ラパンは走行距離が6万キロを少し超えたところです。
平成21年式 CBA-HE22S K6Aターボ CVT 走行距離 61,000km
概ね5万キロ走行で、機能が損なわれるといわれるショックアブソーバ。乗り心地の悪化で体感できますが、その距離で交換されることは稀です。油漏れや、よほど著しい乗り心地の悪化でもない限り継続使用されている場合がほとんどでしょう。
今回お客様のご要望で、車検を機会に交換時期といわれるアブソーバの状態を確認するとともに、少し減衰力の高いKYB NewSR スペシャルを組み込むことにしました。
先々月、新調いただいた REGNO Leggera との相性も楽しみです。
ラパンに標準装備されていたのは黒いシェルケースのKYB製。
交換するブルーのSRスペシャルは、標準装備品より太いケースが多いのですが、今回は太さも長さも同じようです。ターボモデルですから、もともとしっかりしたものが装着されていたのかもしれません。
僕は可能な限り、新旧のショックアブソーバ単体の感触をお客様に感じていただいています。新品のロッドの硬さや反発力。手応えを感じることで、より乗り心地の変化を実感いただけると思うからです。
フロントもリアも外観に異常は見られませんでしたが、リア側のショックアブソーバはガス抜けがひどく、一度手で縮めると戻ってくるまで相当な時間がかかります。停止しているように見えるほどです。後席にご家族がお乗りとのことでしたので、不安定な挙動だったに違いありません。
もちろん同時作業でアッパーマウントも交換します。
後部からわずかに見えるブルーのケースが安定の証。
コンパクトな軽自動車は若干固めの足回りがよく似合うと僕は思います。狭い京都の路地をキビキビと駆けることでしょう。そしてたまには高速道を走ってみてください。今までに体感したことのない安定が得られるはずです。
その後のご感想を楽しみにお待ちしております。この度は作業のご依頼誠にありがとうございました。
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